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音声メディアの「声」は、何をしているのか

音声メディアの「声」は、何をしているのか

ある平日にラジオを聴いた人は6.5%、聴いた人は平均3時間。聴くと読むの理解度、作業中の話し声、おすすめ機能、寝る前の音声を、研究で確かめ直した。

TOMOAKI··ラジオ

一日の大半を画面を見て過ごしていると、耳だけで情報を受け取る時間が恋しくなる、と言われることがある。ラジオやポッドキャストのような音声メディアの魅力は、そこにあるのだと説かれることも多い。

以前の版は、ここからおすすめの番組を並べていた。「実際に聴いて残ったものから選んだ」と書いてあったが、筆者に確認したところ、聴いてはいなかった。聴いていない番組を、聴いて選んだと書くことはできない。今回は、番組の紹介を記事の最後に移し、公式の説明だけを書くことにした。前のほうでは、番組の中身ではなく、音声メディアそのものについて、言われていることを研究で確かめ直す。画面を見ない時間は楽なのか。耳で聴いた話は頭に入るのか。作業中に流すと何が起きるのか。おすすめ機能は興味を狭めるのか。寝る前に聴くと眠れるのか。

ラジオは、少数が長く聴く媒体だった

まず、どのくらいの人が、どのくらい聴いているのか。総務省情報通信政策研究所の「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2025年6月公表)は、13〜79歳の1,800人に、連続する平日2日と休日1日の行動を15分刻みで記入してもらう日記式の調査だ。2024年12月2日から8日に行われた。

この調査で、平日にラジオを聴いた人は、全体の6.5パーセントだった。聴かなかった人も含めた全員の平均聴取時間は11.8分。ところが、聴いた人だけの平均は181.9分、つまり約3時間だ。休日は、聴いた人が4.1パーセント、聴いた人の平均が193.0分だった。ラジオは、多くの人が少しずつ聴くメディアではなく、少数の人が長く聴くメディアである。年代でも違い、平日の聴いた人の割合は、10代が0.0パーセント、20代が1.1パーセント、30代が3.0パーセント、40代が5.9パーセント、50代が7.0パーセント、60代が9.0パーセント、70代が14.1パーセントだった。

別の調査では、まったく違う数字が出る。総務省地上放送課の「ラジオ放送聴取等の実態に関する調査研究報告書」(2024年3月)は、時事通信社が実施したインターネット調査で、15歳以上の約10万3千人(N=103,406)を対象に、月に1日以上ラジオを聴く人を35.6パーセント、頻度を問わず聴く人を48.2パーセントとした。月に1日以上ネットラジオ(ダウンロードしたポッドキャストを含む)を聴く人は18.4パーセントだった。同じ総務省の調査なのに、「その日に聴いたか」と「月に1日以上聴くか」で、数字は5倍以上違う。定義が違えば数字が違うのは当たり前だが、並べて「ラジオは増えた」「減った」と語るのは危うい。令和6年度の調査では、「radikoなどのインターネットを利用したラジオ放送サービス」の利用率が12.7パーセント(前年度14.9パーセント)という項目もあり、50代が最も高かった。日記式の調査で、radiko経由の聴取が「非インターネット利用」の列に入るのか、インターネットの列に入るのかは、報告書の本文では確認できなかった。

ポッドキャストは、総務省の令和6年度の調査には項目がない。民間の調査では、オトナルと朝日新聞社が2026年2月に発表した「ポッドキャスト国内利用実態調査」(15〜69歳の男女1万人、2025年12月実施)で、月1回以上の利用が18.2パーセント(2020年は14.2パーセント)、15〜19歳は40.5パーセントだった。ただしこれは、ポッドキャスト広告を扱う事業者による調査で、私が確認できたのは転載記事までであり、調査の方法は分からなかった。数字の性格を、頭に置いて読む必要がある。

耳で聴いても、目で読んでも、理解は変わらないのか

音声メディアは、「ながら」で情報を入れられる、と言われる。では、耳で聴いた話は、目で読んだ話と同じように理解できるのか。

ロゴウスキーらが2016年にSAGE Openに発表した実験は、91人を3群に無作為に分け、デジタルのオーディオブック、電子テキスト(タブレット)、その両方の同時提示で、ノンフィクションの序文と1章を提示した。理解度を筆記で調べたのは、直後と2週間後で、どちらの時点でも、群のあいだに統計的に有意な差はなかった。ただし、読む群は紙ではなくタブレットで読んでいる。画面での読解は紙より不利だというメタ分析もある(クリントン、2019年。無作為割り付けの実験33件、2,799人で、画面は紙より不利でg=−0.25。説明文に限ればg=−0.32で、物語文では差がなかった)。つまり、この実験は「聴く」と「紙で読む」の比較ではなく、「聴く」と「画面で読む」の比較だ、という留保がいる。

より大きな比較として、クリントン=リセルが2022年にReview of Educational Researchに発表したメタ分析がある。46の研究、合わせて4,687人を統合した。全体の差はg=0.07で、信頼できる差はなかった。差が出たのは、条件を分けたときだ。問いが「推論」を求めるものでは、読むほうが有利だった(g=0.36)。字義どおりの内容を問う問題では、差はなかった(g=−0.01)。読みが自分のペースでできる場合は、読むほうがわずかに有利で(g=0.13)、実験者がペースを決めた場合は、有意な差がなかった。聴く場合は、戻って聞き直すことが難しい。その分が、推論の問題で響いているのかもしれない。これは私の読みで、論文がそう断定しているわけではない。

古い研究では、ダニエルとウッディが2010年にTeaching of Psychologyに発表した、教室での実験がある。一次資料をポッドキャストで聴いた学生と、テキストで読んだ学生を比べると、小テストの得点はポッドキャスト群が低かった。学生は最初ポッドキャストを好んだが、小テストの直後には好みが変わった。著者らは、補助としては有用だが、主たる内容の伝達ではテキストほど効果的でない、と結論している。人数と得点は、確認できなかった。メタ分析の「差はない」と合わせると、「条件による」としか言えない。

声は、書かれた文字より人間らしく聞こえる

音声の強みは、理解の効率ではなく、別のところにあるのかもしれない。声は、文字より人間らしく聞こえる。

シュローダーとエプリーが2015年にPsychological Scienceに発表した実験では、仮想の雇用者や、プロのリクルーターが、求職者のピッチを「見て聞く」「聞く」「読む」の条件で評価した。聞いた場合のほうが、能力、思慮深さ、知性の評価が高く、好印象で、採用の意向も高かった。訓練された俳優や、素人が文面を読み上げても、同じ結果になった。音声に映像を足しても、評価は変わらなかった。リクルーターを対象にした実験4の数値として、著者が公開したデータを使った大学の統計教材が再計算したものがある。それによれば、Fortune 500企業のリクルーター39人を音声と書き起こしに無作為に割り付けた実験で、知性の評価(10点尺度)の平均は、書き起こしが3.65、音声が5.63だった。この数字は、論文本体と照合しておらず、二次情報だ。

シュローダーとカーダスとエプリーが2017年にPsychological Scienceに発表した別の実験は、意見が対立する相手の主張を「聞いた」場合のほうが「読んだ」場合より、相手が思考する心を持つ、つまり人間らしいと評価された、としている。対立する争点や政治的意見を扱った3つの実験で支持され、4つ目の実験で、心的能力を伝える声の準言語的な手がかり(抑揚など)を特定した。被験者数と効果量は、確認できなかった。

クマールとエプリーが2021年にJournal of Experimental Psychology: Generalに発表した研究では、旧友に電話かメールで連絡を取り直すフィールド実験と、見知らぬ相手とビデオ、音声、テキストでチャットする実験室の実験をしている。声を含むやりとり(電話、ビデオ、音声チャット)のほうが、つながりが強く、気まずさは増えなかった。人は気まずさやつながりを見誤り、文字を選びがちだった、という。「声のほうが距離が近い」という実感は、少なくともこれらの実験では、人が自分で予想するよりも、実際には強かった。

ここから、聴き手とホストの関係の話に進む。ホートンとウォールが1956年に論じた「疑似社会的相互作用」は、メディア上の人物と視聴者のあいだに、一方向の、しかし親密な関係が育つ、という考えだ。副題は「離れた場所での親密さ」。この論文の本文は取得できず、書誌と副題までしか確認できなかった。ポッドキャストについては、シュリュッツとヘッダーが2022年にJournal of Radio & Audio Mediaに発表した、ドイツのポッドキャスト聴取者804人への探索的なオンライン調査がある。音声メディアでも疑似社会的な関係が育ち、それが聴き手の態度や行動に影響しうる、という内容だ。具体的な係数と、どのホストの特徴が効いたのかは、確認できなかった。

作業中に話し声を流すと、何が起きるか

音声メディアには、作業中に流す、という使い方がある。作業中の雑音を消してくれる、という見方もある。この見方を直接確かめた研究は見つけていないが、近い証拠はある。

ヴァシリエフらが2018年にPerspectives on Psychological Scienceに発表した、65研究のベイズ・メタ分析は、読んでいるときの音が読解に与える影響を調べた。雑音、話し声、音楽は、どれも読解に小さいが確かな悪影響を及ぼした。全体の効果はg=−0.21。話し声がg=−0.26、雑音がg=−0.17、音楽がg=−0.19だった。話し声は、雑音や音楽より、読解を邪魔する。意味が分かる話し声は、分からない話し声より邪魔で(差g=−0.12)、歌詞つきの音楽は、歌詞なしの音楽より邪魔だった(差g=−0.19)。最大の妨害は、歌詞つきの音楽(g=−0.35)と、意味が分かる話し声(g=−0.34)だった。大人と子どもで、妨害の程度はおおむね変わらない。

つまり、読む作業の裏に意味の分かる話し声を流すと、実験室では、雑音を流したときより読解が落ちやすかった。すでに雑音がある場所で、話し声がそれを覆うと差し引きどうなるかは、別の問いだ。覚える作業についての古典として、サラメとバッドリーの一連の実験(1982年、1987年、1989年)がある。目で見た数字の記憶は、無視しているはずの話し声で損なわれ、雑音では損なわれなかった。理解できない言語の話し声でも妨害が出た、というのは1987年の論文の結果だ。これらは、ヴァシリエフらの本文による紹介であり、原論文は確認できていない。意味が分かる話し声のほうが邪魔だ、というメタ分析の結果と、意味が分からない話し声でも邪魔になる、という古典の結果は、一見ぶつかる。課題によって効く仕組みが違うのかもしれない、というのは私の読みだ。

一方で、背景音楽のメタ分析(ケンプフェら、2011年)は、全体ではゼロ効果だったが、個別の効果が打ち消し合った結果らしい。音楽なしと比べて、BGMは読みを妨げ、記憶に小さな悪影響があり、感情反応にはプラスで、スポーツの成績は向上した。作業の種類で、結果が分かれる。単純作業や運動の裏で流す音声は、別の話になりうる。オフィスの環境音の研究(ホンギスト、2005年、文献に基づく予測モデル)は、最も気が散る音は話し声で、妨害の強さを決めるのは音量ではなく明瞭度だとしている。課題による成績の低下は、文献上4〜45パーセントとされる。

おすすめは、興味を狭めるのか

YouTubeやSNSのおすすめ機能は、似たものを次々と提示するので、興味の範囲が知らないうちに狭まるような気がする、とよく言われる。「気がする」を、研究に当ててみる。

ホルツらが2020年に発表した、Spotifyでの無作為化実験(arXivのプレプリントを全文確認)は、ポッドキャストを一度も聴いたことがない有料会員852,937人(17か国)を、2019年4月18日から5月2日まで追った。ホーム画面の「Podcasts to Try」の棚に、音楽の聴取履歴にもとづく個人向けの推薦を出す群と、同じ性別・年齢帯・国の利用者に人気の上位10番組を出す群に分けた。結果は、個人向けの推薦でポッドキャストの再生が28.90パーセント増えた。ポッドキャストを1本以上聴いた人に絞ると、一人ひとりが聴くカテゴリの幅は、推薦群のほうが11.51パーセント狭かった。ただしこの比較は、聴き始めた人だけを取り出しているので、著者ら自身が因果の推定ではないと断っている。1本以上聴いた人の全体で見ると、聴かれているカテゴリの幅は推薦群のほうが5.96パーセント広かった(人と人のあいだの違いが大きい、という意味だ)。著者らはこれを「バルカン化」と呼んでいる。個人の中では似たものに、人と人のあいだでは多様に、という意味だ。

この実験には、読み方の条件がある。対照群は「推薦なし」ではなく「人気順の推薦」で、測ったのはジャンルの幅であって、興味の深さではない。期間は2週間で、学術誌ではなくプレプリントだ。それでも、「おすすめで聴く量と、人と人のあいだの幅は増えた」というのは、直感とは少し違う結論だ。一人ひとりの幅が狭まったかどうかは、因果としては分からない。

音楽では、アンダーソンらが2020年にThe Web Conferenceで発表した分析がある。1億人超の利用者の、約700億回の再生を調べると、自分で探した聴取より、アルゴリズムが主導した聴取のほうが、多様性が低かった。時間とともに多様になる利用者は、アルゴリズム主導から、自分で探す聴取に移っていった。多様な人ほど離脱しにくく、有料会員になりやすかった。ただし論文は、推薦が多様性を下げる因果は示しておらず、似た曲を聴きたいときに推薦を使っている可能性も挙げている。対象は音楽で、ポッドキャストではない。

YouTubeの研究も、同じ「おすすめ」を扱うが、問いが違う。ホセインマルディらの2021年のPNAS(30万人超の米国パネル)は、極右コンテンツの視聴を、推薦が体系的に引き起こしている証拠は見つからなかった、とした。2024年のPNAS(反事実のボット)では、推薦だけに従うと、平均で党派的な視聴はむしろ減った。チェンらの2023年のScience Advancesは、過激なチャンネルの視聴が、恨みの強い少数に集中し、彼らが登録や外部リンクから見ていることを示した。これらが扱うのは「政治的に過激化するか」で、「興味の幅が狭まるか」ではない。同じ「フィルターバブル」という言葉でまとめると、どちらの結果も歪む。

寝る前に、声を聴く

寝る前に静かなトーンの番組を聴くと眠りに入りやすくなる、とも言われる。眠りへの効果は、研究では、あまり支持されていなかった。

ハルマットらが2008年にJournal of Advanced Nursingに発表した試験は、睡眠の悩みがある19〜28歳の学生94人を、就寝時に45分、クラシック音楽、オーディオブック、何もしない、の3群に分けて3週間続けた。睡眠の質は、音楽群だけが有意に改善した。オーディオブック群と対照群は、有意に改善しなかった。イェスペルセンらの2019年の不眠症の試験(Journal of Sleep Research、57人)では、音楽の効果は有意傾向にとどまり(効果量0.71、p=.06)、客観的な指標には変化がなかった。オーディオブック群の個別の結果は、抄録にない。2026年にSleepに発表された試験(ヴァッツァーズら、働く成人495人、4週間)では、アプリの「寝る前の物語」は、デジタル対照と有意に違わなかった(g=0.12、95パーセント信頼区間−0.13〜0.37)。著者らの結論は、単独の治療としての使用は支持されない、というものだ。

一方で、スウェーデンの成人1,136人の横断的なオンライン調査(ベルグルンドら、2026年、JMIR Formative Research)では、53パーセントが毎晩寝る前にオーディオブックを聴いていた。毎晩聴く人は、寝つくのに役立つと答えやすく、同時に、オーディオブックがないと寝つきにくいとも答えやすかった(調整後の有病率比1.93)。自己選択の標本で、横断研究なので、因果の向きは分からない、と著者自身が書いている。ポッドキャストそのものの睡眠への効果を調べた研究は、見当たらなかった。

「画面を見ない」ことの根拠として、チャンらが2015年にPNASに発表した実験がある。健康な若い成人12人が、暗い部屋で、就寝前に約4時間、5晩連続で、最大輝度のiPadか、紙の本を読んだ。iPadの条件では、寝つくまでの時間が約10分長く(25.65分と15.75分)、メラトニンが55パーセント抑制され、レム睡眠が約12分少なかった。ただし、最大輝度、4時間、5晩連続、12人という強い条件で、ふだんのスマートフォンの使い方とは別物だ。ヘイルとグアンが2015年にSleep Medicine Reviewsに発表した、画面時間と睡眠の系統的レビュー(67研究)は、90パーセントの研究で画面時間と悪い睡眠が関連していたとするが、対象は子どもと青年で、因果は確認されていない。メタ分析ではなく、系統的レビューである。

この二つを並べると、見えてくる。「光を避ける」ことの根拠は、ある程度ある。けれども、「話し声を聴くと眠りやすくなる」ことの根拠は、少なくとも試験の範囲では、乏しい。音楽では、改善が出た試験もある。二つは別の主張だ。

画面を閉じると、脳は休まるのか

画面を閉じて耳だけで情報を追うと、脳の疲れが軽くなる、と言われることがある。直接検証した研究は、見当たらなかった。

近い研究として、ショックレーらが2021年にJournal of Applied Psychologyに発表した、オンライン会議でカメラを使うことの疲労の実験がある。従業員103人、1,408日分を4週間追い、カメラをオンにした日は疲労が強く、疲労は発言や関与の低さにつながった。ただし、この理論は「見られること」の負担であって、「画面を見ること」の負担ではない。この記事の主張の根拠には使えない。

理解の面では、先ほどのメタ分析で、推論を問う問題は読むほうが有利だった(g=0.36)。「耳だけのほうが楽」という感覚と、理解の深さは、別の問題である。

1925年の第一声

最後に、ラジオの歴史から一つ。大正14年(1925年)3月に、東京放送局が日本で初めての放送を行ったことは、総務省の『平成13年版 情報通信白書』のページで確認できる。仮放送の第一声は、3月22日午前9時30分で、「JOAK、JOAK、こちらは東京放送局であります。」だった、という。これは千葉県立図書館の資料紹介(2025年3月、『放送五十年史』からの引用)による二次情報だ。

同じ資料紹介によれば、放送局が自分で編集したニュースが始まる昭和5年(1930年)までは、新聞社と通信社が輪番でニュースを放送していた。1931年には、日本放送協会関西支部が、管内の聴取者24万人余りに嗜好調査を行い、10万人余りが回答したという(『ラヂオ聴取者は何を好むか? 昭和六年度嗜好調査報告』)。本放送の開始日や当時の受信契約数、聴取料については、記念日サイトでしか見つからず、確認できなかった。深夜放送の聴取は調べきれていない。

番組の紹介は、公式の説明による

ここから先は、おすすめではない。以前の版に載っていた番組を、公式の説明にあることだけで、書き直したものだ。筆者はこれらの番組を、聴いていない。どれがよいかは、書けない。

Rebuildは、宮川達彦氏の番組で、番組の説明では「ウェブ開発、プログラミング、モバイル、ガジェットなどにフォーカスしたテクノロジー系ポッドキャスト」とされている。COTEN RADIOは、株式会社COTENの歴史の番組で、歴史に詳しい人たちと、歴史に詳しくない人が話す歴史のインターネットラジオと説明されている。ゆる言語学ラジオは、「springはなぜ春もバネも意味するの?」などの身近な話題から言語の話をする番組で、YouTubeとPodcastで配信されている。

ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」は、TBSラジオのPodcast番組で、リスナーとともに語らう番組と説明されている。「チャポンと行こう」は、北欧、暮らしの道具店の、隔週日曜配信のインターネットラジオだ。オールナイトニッポンは、ニッポン放送の深夜放送で、公式サイトがある。ハライチのターンは、TBSラジオの、お笑い芸人による60分のトークバラエティと説明されている。マユリカのうなげろりんは、ラジオ関西制作のポッドキャストで、お笑いコンビのマユリカによる番組だ。Hapa英会話 Podcastは、日米ハーフが運営する英語学習サイトのポッドキャストで、石田衣良氏の「大人の放課後ラジオ」は、本や映画、音楽から人生相談、小説の書き方まで語る番組と紹介されている。

音声メディアについて、確かめられたことは、思ったより少なかった。聴く人は少数で、長く聴く。理解は、読むのと平均では変わらないが、推論の問いでは読むほうが有利だった。声は、人間らしく聞こえる。作業中の話し声は、読む作業を邪魔する。おすすめで、聴く量と、人と人のあいだの幅は増えたが、一人ひとりの幅が狭まったかどうかは、因果としては分からない。寝る前の話し声は、眠りを改善する証拠が乏しい。そのどれも、番組を聴いたことがなくても、確かめられる。聴くかどうかは、そのうえで選ぶことになる。

出典

  • 総務省情報通信政策研究所「令和6年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」(2025年6月)。https://www.soumu.go.jp/main_content/001017160.pdf
  • 総務省地上放送課「ラジオ放送聴取等の実態に関する調査研究報告書<概要>」(2024年3月、時事通信社が実施)。https://www.soumu.go.jp/main_content/000956240.pdf
  • (二次情報)オトナル・朝日新聞社「PODCAST REPORT IN JAPAN 第6回ポッドキャスト国内利用実態調査」(2026年2月25日発表)。GameBusiness.jp の転載記事による。調査方法は未確認で、ポッドキャスト広告を扱う事業者による調査。https://www.gamebusiness.jp/article/2026/03/01/26301.html
  • Rogowsky BA, Calhoun BM, Tallal P (2016). Does modality matter? The effects of reading, listening, and dual modality on comprehension. SAGE Open, 6(3).(抄録による)
  • Clinton-Lisell V (2022). Listening ears or reading eyes: A meta-analysis of reading and listening comprehension comparisons. Review of Educational Research, 92(4), 543–582.(抄録による)
  • Clinton V (2019). Reading from paper compared to screens: A systematic review and meta-analysis. Journal of Research in Reading, 42(2), 288–325.(抄録による)
  • Daniel DB, Woody WD (2010). They hear, but do not listen: Retention for podcasted material in a classroom context. Teaching of Psychology, 37(3), 199–203.(抄録による。人数と得点は確認できなかった)
  • Schroeder J, Epley N (2015). The sound of intellect: Speech reveals a thoughtful mind, increasing a job candidate's appeal. Psychological Science, 26(6), 877–891.(抄録による)/(二次情報)Crump Lab, Brooklyn College, “Lab 7: t-test (Independent Sample)”(著者公開データの再計算。論文本体とは照合していない)。https://crumplab.com/statisticsLab/lab-7-t-test-independent-sample.html
  • Schroeder J, Kardas M, Epley N (2017). The humanizing voice: Speech reveals, and text conceals, a more thoughtful mind in the midst of disagreement. Psychological Science, 28(12), 1745–1762.(抄録による)
  • Kumar A, Epley N (2021). It's surprisingly nice to hear you: Misunderstanding the impact of communication media can lead to suboptimal choices of how to connect with others. Journal of Experimental Psychology: General, 150(3), 595–607.(抄録による)
  • Horton D, Wohl RR (1956). Mass communication and para-social interaction: Observations on intimacy at a distance. Psychiatry, 19(3), 215–229.(本文は未確認。書誌と副題のみ)
  • Schlütz D, Hedder I (2022). Aural parasocial relations: Host–listener relationships in podcasts. Journal of Radio & Audio Media, 29(2), 457–474.(抄録による)
  • Vasilev MR, Kirkby JA, Angele B (2018). Auditory distraction during reading: A Bayesian meta-analysis of a continuing controversy. Perspectives on Psychological Science, 13(5), 567–597.
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  • 総務省『平成13年版 情報通信白書』(ラジオ放送の開始)。https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h13/html/D2034300.htm /(二次情報)千葉県立図書館「図書館から世界が見える No.063 放送100年」(2025年3月、『放送五十年史』(日本放送協会編、1977)からの引用)。https://www.library.pref.chiba.lg.jp/reference/toshoseka/063radio100.pdf [1931年の嗜好調査の記述はこの紹介による。原本は『ラヂオ聴取者は何を好むか? 昭和六年度嗜好調査報告』(日本放送協会関西支部、1932年。国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1215226 )]
  • 宮川達彦「Rebuild」(番組 RSS フィード、https://feeds.rebuild.fm/rebuildfm )。
  • 株式会社COTEN「COTEN RADIO | 歴史を面白く学ぶコテンラジオ」(https://coten.co.jp/services/cotenradio/ )/ ゆる言語学ラジオ公式サイト(https://yurugengo.com/ )/ TBSラジオ「ジェーン・スーと堀井美香の『OVER THE SUN』」(https://www.tbsradio.jp/ots/ )/ 北欧、暮らしの道具店(クラシコム)「チャポンと行こう!」/ ニッポン放送「オールナイトニッポン.com」(https://www.allnightnippon.com/ )/ TBSラジオ「ハライチのターン!」(https://www.tbsradio.jp/ht/ )/ ラジオ関西「マユリカのうなげろりん!!」/ Hapa英会話「Hapa英会話 Podcast」(https://hapaeikaiwa.com/blog/category/podcast-column/ )/ KIQTAS「石田衣良の大人の放課後ラジオ」。(番組の説明は各公式ページ・番組フィードによる。筆者は聴いていない)
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