趣味とは何か?――あなたの「醜さ」と「美しさ」を映し出す、最も残酷で自由な鏡。
「趣味は単なる楽しみ」だと思っていないだろうか。承認欲求や嫉妬、虚栄心といった人間臭い側面もまた、趣味という鏡には映る。趣味と仕事の共通点から、その両方を考えてみる。
「趣味は単なる楽しみ」だと思っていないだろうか。承認欲求や嫉妬、虚栄心といった人間臭い側面もまた、趣味という鏡には映る。趣味と仕事の共通点から、その両方を考えてみる。

創造性を予測したのは海外旅行の日数ではなく、海外居住の年数だった。異文化への適応度がその効果を媒介し、文化的な距離の大きさは関係なかった。旅行に効果がないわけではないが、それが広げるのは発想の幅であって独自性ではない。
仕事
35万人のデータを分析した研究では、スマホの利用時間が幸福度に与える影響は、説明できるばらつきにしてわずか0.4パーセント。研究者自身が「ジャガイモを食べることと同程度」と書いている。
仕事
スイスの調査では92%が「ミッドライフ・クライシスは存在する」と信じているのに、実際に定義を満たす経験をした人は10〜20%にとどまる。40代半ばの自分に危機が来ない理由を、一次情報で確かめてみた。
仕事
認知能力そのものは、実は夜型のほうがわずかに高い――それでも学業成績では朝型が勝つ。この食い違いを、遺伝率40〜60%のクロノタイプ研究と「ソーシャル・ジェットラグ」という概念から解きほぐす。
仕事
散らかった家について「片付いていない」と語った妻だけ、コルチゾールが夜になっても下がらなかった――夫には出なかった反応だ。ミニマリズムと幸福度の関連は本物らしいが、その効きめの54%は「モノを減らすこと」ではなく別の経路から来ていた。
仕事
1817年、ロバート・オウエンは24時間を三等分しただけだった。それが今も「適正な睡眠時間」として語られる数字の起点になっている。6時間15分しか眠らずに健康な家系もいる。
仕事
オフィス回帰を命じた企業の99%で、従業員満足度は下がった――業績は上向かなかった。それでも対面には、根拠のある効果が一つだけ残っていた。号令が持ち出す理由を一つずつ検証する。
仕事道端の雑草を見る、音を遠近に分けて聞く、雲を追う、街中で星を探す。道具なしで外に出るという条件は、実は何も削っていない。何を見るかを決める前に、なぜそれで時間が持つのかを疑ってみる。
趣味
通勤ゼロで戻ってくるのは時間と金だけではない。役割を切り替える境界、仕事に入る前の準備、誰にも属さない自分だけの帯。それらが静かに消えていたことを、複数の実測データから数え直す。
仕事
仕事を持ち込みながら休むワーケーションは、回復理論の核心そのものと相性が悪い。しかも比較対象である「休暇」自体の回復効果も、思うほど盤石ではない。
仕事
壁を取り払えば人はもっと話すようになる、という設計思想は実測データの前で裏返った。静かな場所が集中に良いという前提も、カフェが効くという説明も、同じ種類の思い込みを抱えている。環境と集中力の関係を、複数の逆転から見直す。
仕事
「良い趣味」には「良いレストラン」のような共有された評価軸がない。それでもランキングを求め続けるのだとしたら、探しているのは活動名ではなく、仕事の外側にもう一つ持ちたい達成の物差しなのかもしれない。
趣味
「面白い」は活動の性質ではなく、新奇性と理解可能性の釣り合いから生まれる反応にすぎない。だから外から探しても見つからず、続けるほど自分の手でその釣り合いを崩していく。心理学の複数の理論から、この構造を考える。
趣味
「家でできる趣味」を探す人が本当に求めているのは、特定の活動ではないのかもしれない。習慣形成と社会心理学の知見から、その検索条件が指しているものの正体を考える。
趣味
自転車の整備、革靴の手入れ、繕い物。新しく買うのではなく直す趣味には、無限の選択肢にはない何かがある。制約と手応えという二つの手がかりから考える。
趣味
かつて着倒した重厚なウールコートが、今の生活には重すぎる。捨てるのでも仕舞い込むのでもなく、袖を落として軽くするという選択について。
リメイク
大切にしまっておいたスニーカーほど早く傷むらしい、という話を、履くことと保存することの関係から考える。
リメイク
黒が色褪せて見えるのは染料が抜けたからとは限らない。繊維の毛羽立ちが光を乱反射しているだけのこともある。それでも、染め直すという選択について。
リメイク
体型の変化で着られなくなった服をどうするか。捨てるのでも直しに出すのでもなく、自分の手で少しだけ調整するという選択について。
リメイク
レインウェアが水を弾かなくなったとき、落ちているのは「防水性」ではなく「撥水性」だという話。自宅でできる範囲の補修と、その境目について。
リメイク