30代・40代から始める!キャリアにつながる趣味の選び方

ficusが提案するちょっと変わった趣味
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1. キャリアと趣味、両方あっていい時代に

30代や40代に差し掛かると、仕事や家庭といった人生の主要な軸がある程度かたまり、「やるべきこと」をこなしてきたという実感が芽生える一方で、ふと立ち止まって「この先、自分はどうなりたいのか」「何を学び、何に時間を使っていきたいのか」といった問いが生まれることも増えてきます。

キャリアについて考えると、どうしても「資格を取る」「転職を考える」「副業を始める」といった“いかにも”な選択肢ばかりが目につきがちです。しかしそれらは、決して唯一の道ではありません。

ficus.lifeでは、そうした大きな選択を急ぐのではなく、「わたしの時間」を大切にすることから始めるアプローチを提案します。趣味という形で、自分の興味や関心に素直になりながらも、結果的にキャリアや新しい可能性に繋がっていく。そんな、楽しさと実用性が両立する“余白のある時間”を持つことを、私たちはとても価値あるものと捉えています。


2. キャリアに繋がる趣味とは?

「キャリアに繋がる趣味」と聞くと、ついプログラミングやTOEIC学習、資格取得など、いかにも“スキルアップ”と呼べそうな直線的な努力を思い浮かべがちです。

もちろん、そうしたスキル習得型の趣味もキャリア形成には大いに役立ちますが、それだけがすべてではありません。
ficus.lifeでは、もっと柔らかく、もっと日常に寄り添った「興味」や「気分」、「生活文脈」に根ざした趣味こそが、じわじわとキャリアに効いてくると考えています。

たとえば、ブログを綴る習慣が「思考を整理する力」や「伝える力」を養い、後に面接や社内プレゼンで力を発揮することもある。
また、写真や動画編集に夢中になった経験が、業務マニュアルの作成やSNS運用で活かされるケースもあります。

さらに、何かを継続する経験そのものが「粘り強さ」や「自己管理能力」の証明になりますし、自分のことを自分の言葉で語れるようになることも、立派なキャリア形成の一環です。

つまり、キャリアに繋がる趣味とは、「スキル」だけでなく「自己表現力」「思考力」「習慣力」など、働くうえでの“土台”をじっくり育ててくれる活動でもあるのです。

ficus.lifeでは、そうした間接的な効能にも着目し、「好き」や「気になる」を出発点にすることこそが、結果的に一番遠くまで行ける道だと信じています。


3. 趣味がキャリアに効く理由と分野別おすすめ例

ここでは、実際にキャリア形成に役立ちやすい趣味を分野ごとに紹介します。
それぞれの趣味について、「どのようにキャリアに効くのか」「どのように始めれば続けやすいか」「どんな工夫をすれば実際の仕事に活かせるのか」を、具体的かつ丁寧に解説していきます。

キャリアに効くとは、単にスキルが身につくというだけではありません。考え方や習慣、表現力、発信力、継続力など、あらゆるビジネスシーンで求められる“土台の力”が養われていくことです。

また、どんな趣味でも、最初の一歩を小さくすること、無理なく楽しく続けられる工夫をすること、得た学びやアウトプットを少しずつ外に見せていくことが、キャリアに繋がる実感を育ててくれます。

以下に紹介する各趣味ジャンルをヒントに、「気になったこと」「やってみたいこと」から始めてみましょう。

A. IT・テクノロジー系

趣味例:プログラミング/Web制作/AI活用/ノーコード開発
キャリアへの効き方:課題を構造化し、論理的に分解・設計する力が身につくため、DX推進や業務改善、企画職などで非常に重宝されます。また、実務に直結するスキルが多く、副業やフリーランスとしても展開しやすい領域です。
始め方:Progateやドットインストールなどの入門教材で文法や基礎概念を学びつつ、BubbleやSTUDIOなどノーコードツールを使って簡単なアプリ制作を体験。興味に応じてAI API(ChatGPTやGoogle Cloudなど)に触れてみても◎。
活かし方:学んだことを「小さなツールやWebアプリ」という形で形にし、GitHubに公開したり、SNSで紹介することで、スキルを“見える化”できます。社内で提案書に組み込んだり、業務改善案として実用することも効果的。

B. 文章・表現系

趣味例:ブログ執筆/日記/コピーライティング/読書記録
キャリアへの効き方:文章を通じて「自分の考えをわかりやすく伝える」力がつくため、プレゼン、報告書、企画書などビジネスの基本スキル全般に直結します。情報整理や抽象化スキルも同時に養われます。
始め方:noteやはてなブログで、テーマを絞らず自由に書くところからスタート。感想日記でもOK。「誰に」「何を伝えたいか」を意識して書くことで、自ずとアウトプットの質が上がります。
活かし方:書いた記事を職務や関心に絡めて自己紹介文にしたり、業務での発信に転用したり。文章のトーンや目的別に書き分けられるようになると、仕事上のやりとりも洗練されていきます。

C. クリエイティブ系

趣味例:動画編集/デザイン/写真/イラスト
キャリアへの効き方:感性と論理の両立が求められる分野で、企画立案や資料作成、社内外のプレゼンにおいて視覚的に魅せる力が身につきます。UXや情報設計の視点も育つため、Web職や商品開発にも応用が可能。
始め方:CanvaやFigmaでプレゼン資料やSNSバナーをつくる、CapCutで日常の動画を編集してみるなど、実用的なアウトプットを想定して始めると続きやすいです。
活かし方:業務資料の改善提案や、社内イベント用のビジュアル制作をきっかけにスキルを業務へ。実績はPDFポートフォリオにまとめておくと転職活動でも活かせます。

D. 語学・コミュニケーション系

趣味例:英会話/中国語/ファシリテーション/読書会
キャリアへの効き方:語学力に加え「聞く・まとめる・質問する」といった対人スキルも育つため、チームマネジメントや海外対応の機会でも強みになります。
始め方:英会話ならオンラインレッスン(ネイティブキャンプ、DMMなど)から。ファシリテーションは書籍やYouTubeから入り、地域イベントなどで練習の場を作るのが効果的。
活かし方:会議での進行役や1on1のサポート係などを引き受けて実践の場を積む。実際のやりとりをメモに残し、振り返りをすることで成長が見える化されます。

E. 分析・ビジネススキル系

趣味例:Excelスキル習得/統計/経済ウォッチ/マインドマップ
キャリアへの効き方:業務改善・数値分析・資料構成などで「論理的に仕事を進める力」がつきます。データドリブンな意思決定ができるようになると職場での信頼性が増します。
始め方:家計簿や読書メモをExcelやNotionで可視化することからスタート。UdemyやYouTubeを活用し、実務課題に近い内容で練習してみると効果的です。
活かし方:学んだ関数やグラフ化の技術を、実際の会議資料や定例レポートに応用。変化を数字で示すことで説得力が格段に高まります。

F. 発信・副業系

趣味例:SNS運用/ブログ運営/商品レビュー/YouTube
キャリアへの効き方:情報発信力とブランディング思考が育つため、採用広報・広報PR・営業支援など多様な職種で活かせます。継続すれば副業化や業務委託のきっかけにもなります。
始め方:InstagramやXなど、匿名アカウントで趣味や日常を投稿することから始めるとハードルが低い。スマホだけでも充分に運用可能です。
活かし方:反応が良かった投稿を整理し、ポートフォリオ化。LinkedInや営業資料に添えて活用することで、影響力の証明にもなります。

これらの趣味は、職種を問わず「伝える力」「考える力」「続ける力」を高める土台になります。
「楽しい」から入って「実感」を得ていく。この順番こそが、30代・40代のキャリアに自然と効いてくる秘訣です。


4. 趣味の選び方:続けるための3つの視点

趣味が続かない理由には、「目標が高すぎる」「成果が見えにくい」「モチベーションの波が激しい」「時間が取れない」など、さまざまな背景があります。
特に30代・40代は仕事や家庭に忙しく、まとまった時間も取りづらいため、“完璧にやろうとする”姿勢が逆に妨げになることも。

だからこそ、ficus.lifeでは、続けること自体を目的にせず、「自然と続けられるようになる設計」を意識することを提案します。
以下の3つの視点は、そうした“続けられる趣味設計”の出発点です。

1. 「今の気分」から選ぶ
疲れているときに無理して難しい学習をしても、意欲も集中力も続きません。
ficus.lifeでは、その日の気分や生活の文脈(たとえば「最近人と話してない」「画面から離れたい」など)をヒントに趣味を選ぶことを推奨しています。
自分の状態に合わせた選び方をすれば、習慣化の第一歩がぐっと楽になります。

2. 小さな成功体験を記録する
「今日は5分だけやった」「昨日よりうまくできた」「初めて投稿できた」――そんな些細なことも立派な成果です。
成功体験をその都度メモしたり、SNSや日記に記録することで、自分の成長が可視化され、モチベーションの維持に繋がります。
完璧な成果でなくても、「続いていること」自体が立派な財産になります。

3. 成果の見える化ツールを使う
継続を促すには、「自分がどれだけ積み重ねてきたか」を実感できることが重要です。
習慣トラッカー、SNSの投稿ログ、ポートフォリオツール、読書記録アプリなどを使えば、自分の歩みが“見える”形になります。
それは自己肯定感にもつながり、「もう少し続けてみようかな」と思えるきっかけになります。


5. 実際に始めた人のストーリー

ストーリー1:営業職・松本さん(38歳)の場合

仕事で提案資料を作ることが多かった松本さん。ある日、社内研修の内容をより分かりやすく伝えようと、趣味で触れていた動画編集ツールを使って資料を動画化してみました。PowerPointでは伝わらなかった熱量が、ナレーション入りの動画ではしっかりと伝わり、社内から「わかりやすい」と高く評価されました。

その後「研修動画づくりの相談をしてもいい?」と複数部署から声がかかるように。さらに動画編集の知見を生かして、社内勉強会の紹介動画の制作も担当するようになりました。趣味で学び始めた動画編集が、社内での役割を広げ、今では人材育成プロジェクトの中心メンバーとして活躍しています。

「“資料を見せる”から、“伝える”に変わっただけで、こんなに仕事が広がるとは思いませんでした」


ストーリー2:育休中・田中さん(41歳)の場合

二人目の育休に入った田中さんは、朝活の時間を使ってX(旧Twitter)に一日一つ、自分の考えや読んだ本の要点を投稿することを始めました。

最初はフォロワーも数十人でしたが、毎日続けるうちに同じテーマに関心を持つ人たちがコメントやシェアをしてくれるように。ある時、「あなたの発信がとても分かりやすい」と、中小企業の担当者から企業公式アカウントの発信サポートの依頼が届きました。

「まさか趣味の延長が仕事になるなんて」と戸惑いつつも、SNS運用に関する知識を深め、今では複数の企業から継続的な依頼を受けるようになりました。

「毎朝、自分の頭の中を整えるために書いていたら、気づけば“相手のために伝える”ことが仕事になっていた。まさに“好き”が仕事になった瞬間です」


6. 30代・40代だからこその学び直し戦略

20代の頃と比べて、30代・40代の学び直しにはいくつかの大きな特徴があります。年齢を重ねたからこそできる戦略的なアプローチがあります。

1. 自分の“引き出し”を再編集できる年代
これまで積み重ねてきた職務経験や人間関係を「語れるストーリー」に整理できるのは、この世代ならではの強みです。学び直しによって、過去の経験に意味を与え直すことができ、「これまで」と「これから」を一本の線にする視点が育ちます。

2. 「何を選ばないか」を戦略的に決められる
情報や手段が多すぎる現代では、取捨選択の力が問われます。30代・40代は「自分に合わないもの」「時間をかけるべきでないもの」を見極める目が養われています。学び直しも“広く浅く”ではなく、“深く狭く”、必要なタイミングで必要なことを補うスタイルがフィットします。

3. 負荷より「続けやすさ」重視のステップ設計
若い頃のように時間を詰め込むことは難しくても、小さなステップを日常に織り交ぜて積み上げる力があります。「週末に30分」「通勤中に耳学習」「子どもが寝た後に5分」——これが継続につながります。

4. 意味のある“寄り道”ができる柔軟性
キャリアの“幹”を育てつつ、趣味的な「枝葉」の広がりも許容できる心の余裕が出てくる時期です。その分、新しい出会いや偶然が生む転機にも対応しやすく、「仕事に繋がらない学び」も回り回って価値になることを知っている世代です。

5. コスパより“納得感”重視の学習姿勢
単に効率を追うのではなく、「なぜこれを学ぶのか」「これを通じてどう変わりたいのか」を言語化できるため、学びの質が高くなります。表面的なスキルよりも、深い理解や応用力を育てることに重きを置けるのが強みです。

30代・40代の学び直しは、「正解を探す」ものではなく、「これからの自分を再構築する」ためのプロセスです。ficus.lifeは、そうした柔軟で戦略的な学び直しを“趣味”という入口から自然に始める方法を提案します。


7. Q&A

Q1. 時間がなくて続かないのですが…
→ 忙しい日常の中でも、朝の15分や通勤中の耳学習、週末の1時間など「スキマ時間」を活用すれば十分に習慣化は可能です。完璧を目指さず、できる範囲で無理なく取り組むことが、長く続けるコツです。

Q2. 趣味がキャリアにつながる感覚がありません
→ 最初は「ただ楽しい」で十分です。むしろその楽しさこそが継続の原動力になります。日々の記録を取ることで、小さな変化や成長を可視化でき、徐々に自信や方向性が見えてきます。

Q3. モチベーションがすぐに下がってしまいます
→ モチベーションは常に上下するものです。重要なのは「気分が乗らない日でも、簡単な記録や5分だけ触れてみる」など、“ゼロにしない”工夫です。記録すること自体が、小さな達成感を積み重ねる手段になります。

Q4. 何を選べばいいのか分かりません
→ 「疲れているときは手を動かす系」「気分が沈んでいるときは外に出る系」など、自分の状態から逆算するのがficus.life流です。完璧な選択を探すより、「今これならやれそう」な感覚を大事にしてください。

Q5. お金をかけずに始めたいのですが…
→ 無料で始められる選択肢は豊富です。YouTube、Podcast、図書館、無料アプリなどを活用すれば、費用ゼロでも学びや体験は広がります。まずは道具も買わずに「体験だけしてみる」ことから。

Q6. 継続できた試しがありません
→ 多くの人が「3日坊主」で終わった経験を持っています。でも、それを10回繰り返せば30日分の体験になります。中断することを前提に、戻ってきやすい仕組みや記録を残すことがカギです。

Q7. 家族に理解されず、趣味の時間が取りづらいです
→ 家族の反応を恐れて諦めてしまうのはもったいないです。まずは「自分が穏やかになった」「話す内容が増えた」など、ポジティブな変化を少しずつ見せていくことが信頼に繋がります。

Q8. 独学だけでは行き詰まりを感じています
→ 一人で完結させず、オンラインサロンや勉強会、SNSのハッシュタグ検索などで仲間を見つけるのがおすすめです。わずかなつながりでも、継続へのモチベーションになります。

Q9. 趣味を仕事と結びつけたくないのですが…
→ 趣味に実益を求めない姿勢もとても大切です。むしろ「気持ちに余白をつくる」ことが、仕事のパフォーマンスや人間関係に良い影響を与える場合があります。

Q10. 続けていても成長の実感がありません
→ 上達の実感は突然やってくるのではなく、振り返りの中で育まれます。月に1度、始めた当初の記録や写真を見返すだけでも、自分が積み重ねてきたことを実感できるはずです。


9. まとめ:「今」選んだ趣味が、「みらい」を作る

キャリアというと、資格取得や転職のような大きなアクションを起こさなければいけないというプレッシャーを感じてしまう人も多いかもしれません。

でも、ficus.lifeが提案したいのは、もっと等身大のスタートです。

「今」の気分や興味にそっと耳を傾け、ほんの少しだけ行動してみること。
そこから思いがけずキャリアにつながる発見があったり、同じ興味を持つ人とのつながりが生まれたりします。

趣味は、何かを“成し遂げる”ための手段ではなく、“自分らしさ”と“未来の可能性”を広げるきっかけになる存在です。

ficus.lifeは、そんな「趣味から始めるキャリアデザイン」をこれからも応援していきます。

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