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プロフィール欄の「趣味:特になし」について
履歴書やSNSの趣味欄に何と書くか。具体的に書くことと、印象を操作するために盛ることの境目はどこにあるのか。
履歴書やSNSのプロフィール欄で、趣味の項目に「読書」「映画鑑賞」とだけ書いて、それ以上のことは書かずに済ませたことがある人は多いだろう。間違いではないが、情報としてはほとんど何も伝えていない。
これに対して、ネット上には「具体的に書けば印象に残る」という助言がよくある。動詞を具体的にする、頻度を数字で示す、なぜそれをしているかという理由を添える——といった技術で、平凡な趣味を「刺さる」プロフィールに変える、という話だ。技術としては理にかなっている部分もある。「旅行が好きです」より「18きっぷだけで九州を縦断した」のほうが、確かに会話の糸口にはなりやすい。
ただ、この手の助言が徐々に「相手にどう見られたいか」を起点にした演出術へと変質していくのを見ると、少し引っかかる。数字を盛って熱量を証明しようとしたり、感情語を選んで価値観をアピールしようとしたりするのは、もう自己紹介というより広告のコピーライティングに近い。会って話したときに、書いてあったことと実際の熱量が釣り合わなければ、具体的に書いたことがかえって嘘くさく響く。
具体性は、正直さの副産物であるべきだと思う
自分の感覚では、具体的に書くこと自体は悪くない。ただそれは、印象操作のテクニックとしてではなく、実際に自分が何にどれだけ時間を使っているかを、ただそのまま書き出した結果であるべきだと思う。月に何冊読んでいるか、週末に何をしているか。それを誇張も卑下もせずに書けば、自然と具体的にはなる。逆に、伝わりやすさを優先して数字や動詞を「足す」方向に意識が向くと、実態とのずれが生まれやすい。
ギャンブルのような、書くかどうか迷う趣味についても同じで、「確率論に基づいた戦略ゲーム」のように言い換えて印象を和らげるより、それが生活の中でどんな位置づけにあるかを正直に書くほうが、後々のずれを防げる。
個人情報が特定されるような書き方を避ける、というのは演出とは別の話で、これは単純に気をつけたほうがいい実務的な注意点だと思う。
この場で自作の趣味診断ツール(/tools/hobby-diag)を紹介したいところだが、正直に言っておくと、あれはAIが何かを生成しているわけではなく、6つの質問への回答を3つの傾向に集計しているだけの単純な仕組みだ。プロフィール用の紹介文を自動で作ってはくれない。あくまで、自分が余暇に何を求めているかを考えるきっかけ程度のものとして使ってもらえたらと思う。
