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「おしゃれな園芸店」という言葉で探すと、たぶん見つからないもの

「おしゃれな園芸店」という言葉で探すと、たぶん見つからないもの

写真映えする店と、実際に行ってよかった店は重ならないことが多い。空気の湿り気、葉の艶、スタッフが弱点まで話すかどうか——検索で見つからない「良い園芸店」の見分け方。

TOMOAKI·

「おしゃれな園芸店」で検索すると、フィルター越しに美しく撮られた写真がいくつも出てくる。ただ、写真映えする店と、実際に行って良かったと思う店は、必ずしも重ならない。何度か足を運ぶうちに、判断基準が写真の見栄えから別のものに変わっていった。

空気の感じ方で分かることがある

いい店に入ると、まず空気が違う。植物が蒸散する水分でわずかに湿っていて、コンクリートの照り返しだけの乾いた空気とは肌感が違う。逆に、見た目だけを整えた店では、植物が什器のように扱われていて、光や風の通り道が考えられていないことがある。棚に並んだ植物の葉が艶を失っていたら、その店がどう植物を扱っているかの手がかりになる。

スタッフの話し方も一つの目安になる

「誰でも簡単に育てられます」とだけ言う店より、「この植物は西日に弱いので、この向きの窓辺だと厳しいかもしれません」と育てにくさも含めて話してくれる店の方が、結果として長く付き合える植物を選べることが多かった。土の状態、鉢に排水穴があるかどうかも、意外と店ごとに差が出る部分だと思う。

実際に足を運んで印象に残った場所

いくつか訪れた中で、記憶に残っている店を挙げておく。

  • garage(豊橋・名古屋・東京)。古い倉庫を改装した空間に、大きな観葉植物が並ぶ。インダストリアルな内装と植物の組み合わせが独特で、いわゆる「ナチュラル系」の園芸店とは違う方向を向いている。
  • the Farm UNIVERSAL(大阪・千葉)。敷地が広く、植物を買うというより、植物のある風景の中を歩く時間の方が長くなる。原種に近い品種も多く置かれている。
  • SOLSO PARK(東京・南青山)。都心の限られた面積の中に、世界各地の植物が計算された配置で並んでいる。棚の作り方そのものに店側の設計思想が見える。

どれも一番良い店というつもりはなく、方向性の違う店として印象に残っているというだけの話だ。

結局、枯らすことはある

どれだけ良い店で相談して選んでも、植物を枯らすことはある。光が足りなかった、水をやりすぎた、置き場所がその植物に合っていなかった。店に戻って理由を聞きに行くと、次に選ぶときの判断材料が増える。園芸店との付き合いは、一度の買い物で終わるものではなく、失敗も含めてやり取りが続いていくものなのだと思う。