趣味診断の結果
同行と共有
The Companion 区分:社会的
誰かと一緒にいる側の答えが、いちばん多かった結果。前の版の3つのタイプには、この動機の居場所がなかった。人と会うことは、余暇の動機を測る1983年の尺度の時点で、すでに独立した一つの区分として数えられていたのに、である。
一緒にいたいのは、特定の誰かなのか、それとも同じことをしている誰かなのか。
ところで
5分間のスピードデート(女子学生25人で比較)と、他人からの評価を受ける場面(88人)で、そのあと自分がどんな気分になるかを予想させた実験がある。相手やその場面についての情報を渡されるより、同じことを先に経験した別の学生がどう感じたかだけを知らされたほうが、予想は正確だった。参加者も第三者も、逆だと思い込んでいた。なお、人は将来の感情の強さを大きく見積もりすぎるとよく言われるが、その一部は尋ね方による見かけだった、という再検討もある。
Gilbert ら 2009/Levine ら 2012
この診断にできないこと
12の質問に答えると、7つの動機の質問で選んだ答えを4つの区分に数え、いちばん多かった区分を出します。区分は、Beard と Ragheb が1983年に作った余暇の動機の尺度の、知的・社会的・有能さと熟達・刺激の回避という4つの考え方を借りたものです。質問の文は、その尺度の項目ではなく、筆者が書きました。信頼性も妥当性も確かめていないので、出てくるのは測定の結果ではなく、答えがどちらに寄っていたか、だけです。
4つの答えから1つを選ぶ形なので、ある区分を多く選べば、ほかは必ず少なくなります。誰かと比べて「知的が高い」と言える数字ではありません。選ばなかった区分を、求めていないとも言えません。
候補の趣味は、筆者がそれぞれの趣味に「どの区分の側面が強いか」を0から2で付け、答えの偏りと形が近いものを選んでいます。この付け方は筆者の見立てで、研究で確かめた対応ではありません。性格と余暇の活動の関係を調べたある研究では、55の組み合わせのうち相関がいちばん強いものでも r=.41 でした(下の「ところで」)。研究の分類は「学ぶ活動」「人と会う活動」くらいの粗さで、「陶芸」と「ボルダリング」を区別できる研究は見当たりませんでした。だから候補には、当たる確率ではなく、選んだ理由を書いています。見立ての数字がまったく同じ趣味もあり、そのときどれが出るかは、答えの並びで決まります。
「言っていることと、やっていること」の食い違いは、二つの答えを並べて機械的に出しています。この1年の過ごし方には、時間やお金や住んでいる場所も映るので、食い違いが本当の好みを示すとは限りません。
結果に名前がついていると、当たっている気がしてくるものです。その感覚は、当たっていることの証拠にはなりません。生成AIも、回答から何かを推定する仕組みも使っていません。
ところで
19〜26歳と57〜81歳の215人で、性格の5つの特性と11種類の余暇活動の相関を調べた研究では、いちばん強かったのは「開放性」と、学ぶ・新しいことを身につける類の活動の r=.41 だった。外向性と、親しい人との社交は r=.34。55の組み合わせの大半は .30 に届かず、r=.41 でも、活動のばらつきのうち性格で説明できるのは2割に満たない。
Jopp & Hertzog 2010
出典
- Beard, J. G., & Ragheb, M. G. (1983). Measuring leisure motivation. Journal of Leisure Research, 15(3), 219–228.(原典の本文は確認できていない。4つの区分の名前と定義は、後続の資料の記述による。項目文は使っていない)
- O'Keefe, P. A., Dweck, C. S., & Walton, G. M. (2018). Implicit theories of interest: Finding your passion or developing it? Psychological Science, 29(10), 1653–1664.(全文)
- Jahner, E. E. (2021). Can you develop new interests? An improved instrument for measuring implicit theories of interest development. Frontiers in Education, 6, 646970.(全文)
- Read, D., & Loewenstein, G. (1995). Diversification bias: Explaining the discrepancy in variety seeking between combined and separated choices. Journal of Experimental Psychology: Applied, 1(1), 34–49.(全文)
- Tonietto, G. N., & Malkoc, S. A. (2016). The calendar mindset: Scheduling takes the fun out and puts the work in. Journal of Marketing Research, 53(6), 922–936.(全文)
- Jopp, D. S., & Hertzog, C. (2010). Assessing adult leisure activities: An extension of a self-report activity questionnaire. Psychological Assessment, 22(1), 108–120.(全文。研究2の表7)
- Gilbert, D. T., Killingsworth, M. A., Eyre, R. N., & Wilson, T. D. (2009). The surprising power of neighborly advice. Science, 323(5921), 1617–1619.(全文)
- Levine, L. J., Lench, H. C., Kaplan, R. L., & Safer, M. A. (2012). Accuracy and artifact: Reexamining the intensity bias in affective forecasting. Journal of Personality and Social Psychology, 103(4), 584–605.(全文)
- Macnamara, B. N., Hambrick, D. Z., & Oswald, F. L. (2014). Deliberate practice and performance in music, games, sports, education, and professions: A meta-analysis. Psychological Science, 25(8), 1608–1618.(全文)