ハンドメイドの趣味を始めると、必ず下手な時期を通る。革を磨く、木を削る、時計を組む——そこで生まれる愛着の条件は「自分で作ったから」ではなく、もっと限定的で、しかも裏切りやすい。下手な時期を飛ばさずに始めるとはどういうことかを、いくつかの研究から考える。
刺し子の一針や革の縫い目は、まっすぐかそうでないかがすぐにわかる。仕事の判断とは違うこの即時性の正体を、フロー理論や行為主体感の研究から分解する。