生活満足度(0〜10点)の分布と、自分の位置
2026年の調査で、15〜89歳が自分の生活に付けた点の平均は5.86点
「全く満足していない」を0点、「非常に満足している」を10点として、いまの生活に何点を付けるか。内閣府の満足度・生活の質に関する調査(10,632人、インターネット調査)の結果で、いちばん多いのは8点(18.2%)、次いで5点(17.9%)、7点(17.6%)。平均にいちばん近い6点は12.7%で、両隣の5点と7点より少ない。
0〜4点を付けた人は23.6%、8〜10点は28.3%。年代では35〜59歳がもっとも低く、60歳以上がもっとも高い。この道具は、幸せかどうかを判定するものではなく、同じ問いに答えた人の中で、自分の点が低い順に何番目あたりかを示すだけのもの。
自分の点は、同じ年代の中でどのあたりか
生活全体は、調査とまったく同じ問いです(分野別は、調査と同じ形の問い)。上の数字を見たあとでも、深く考えずに浮かんだ点で構いません。点を選び、性別と年代を選ぶと、同じ組の100人を点の低い順に並べたとき、何番目から何番目のあたりにいるかを示します。同じ点の人はたくさんいて、その中の順番はないので、1つの順位ではなく幅で出します。点が高いか低いかの良し悪しは、言いません。
入力あなたは全体として、現在の生活にどの程度満足していますか。「全く満足していない」を0点、「非常に満足している」を10点とすると、何点くらいになると思いますか。
性別
年代
点を選ぶと、15〜89歳の100人を点の低い順に並べたとき、何番目のあたりにいるかと、15〜89歳の回答者が生活全体の満足度に付けた点の割合を示します。
調査では、生活全体の問いが最初に置かれ、分野別の問いは、各分野の満足や不満に影響していることを選ぶ問いのあとに、13分野が順不同で出る。この道具では、どちらも同じ形で聞いている。
年代と男女で比べる
| 年代 | 平均 | 0〜4点 | 5点 | 8〜10点 | 回答者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 15〜24歳 | 6.21 | 19.0% | 17.6% | 31.2% | 1,742人 |
| 25〜34歳 | 5.77 | 25.0% | 18.6% | 25.4% | 2,343人 |
| 35〜44歳 | 5.44 | 29.3% | 18.5% | 21.0% | 2,072人 |
| 45〜59歳 | 5.54 | 28.0% | 18.9% | 25.5% | 2,168人 |
| 60歳以上 | 6.35 | 16.3% | 15.8% | 38.1% | 2,307人 |
| 15〜89歳 | 5.86 | 23.6% | 17.9% | 28.3% | 10,632人 |
内閣府のクロス集計表(2026年調査、性別・年代別)の回答者数から計算した値。平均は、全体と男女別は報告書の公表値と一致する。年代の区分は集計表のもので、報告書の本文の「39歳以下・40〜64歳・65歳以上」とは違う。
いちばん平均が低いのは35〜44歳の男性で5.30点、45〜59歳の男性が5.33点で続く。この2つの組では、0〜4点を付けた人がそれぞれ30.3%、30.4%いる。60歳以上になると、男性で16.6%、女性で16.1%まで減り、8点を付けた人だけで女性の29.1%になる。
中年で低く、若い頃と高齢で高い、という形は、年齢と満足度の関係としてよく話題になる形に似ている。ただ、この表は2026年のある時点の、年齢の違う人どうしの比較だ。同じ人が年を取るにつれて点を下げ、また上げていくのかは、この表からは分からない。生まれた年代の違いや、モニターに登録する人の違いでも、同じ形は出うる。年齢と満足度の谷をめぐる議論は、中年の危機の記事で詳しく扱っている。
分布を見て、意外だったこと
平均に近い6点は、両隣より少ない
平均は5.86点で、点で言えば6点にいちばん近い。ところが、6点を付けた人は12.7%しかいない。両隣の5点は17.9%、7点は17.6%で、平均の近くでは6点が谷になっている。分布の山は、5点と、7〜8点の2か所にある。
とはいえ、6点は11の点のうち4番目に多く、くぼみは5ポイントほどの浅いものだ。低い順に並べて真ん中の人も、6点にいる。混んだ駅に挟まれた、少しだけ空いた駅、というくらいの姿だろう。平均や真ん中の点は分布の1か所を指すだけで、その両側に5点と7〜8点の2つの山があることまでは教えてくれない。だからこのページでは、平均との差ではなく、低い順に何番目かで位置を示している。
0点は1点の2倍いる
0点を付けた人は4.2%で、1点の2.1%のほぼ2倍いる。2点(4.1%)、3点(6.6%)と上がるにつれて増えていく並びの中で、0点だけが飛び出している。上の端でも、10点(4.3%)は9点(5.8%)の7割ほどいて、8点から9点への落ち方(18.2%から5.8%)に比べると、ゆるやかだ。目盛りの両端には、「いちばん」を選びたい人がいくらか集まるのかもしれない(私の推測で、集計表からは確かめられない)。0点の人が、1点の人より暮らしに不満が大きいとは限らない。
分野別に聞くと、5点がもっと増える
同じ人に、家計や健康、住宅などの分野ごとに点を聞くと、5点を付ける人が増える。生活全体では17.9%だった5点が、分野別では(選べる10分野で)21.7%から30.6%になる。子育てのしやすさと介護のしやすさでは、4割が5点だ。報告書は、その分野に関心がない人が5点を選ぶ傾向が非常に強いと書いている。
| 分野 | 平均 | 5点 |
|---|---|---|
| 身の周りの安全 | 5.94 | 25.2% |
| 自然環境 | 5.84 | 25.1% |
| 生活の楽しさ・面白さ | 5.78 | 21.7% |
| 住宅 | 5.76 | 23.0% |
| 自分の教育水準・教育環境 | 5.64 | 28.4% |
| 健康状態 | 5.59 | 23.1% |
| 仕事と生活のバランス | 5.56 | 27.6% |
| 社会とのつながり | 5.43 | 28.1% |
| 子育てのしやすさ* | 5.31 | 40.3% |
| 家計と資産 | 5.13 | 22.2% |
| 雇用環境と賃金* | 5.07 | 28.1% |
| 介護のしやすさ・されやすさ* | 4.98 | 39.5% |
| 政治・行政・裁判所への信頼 | 4.87 | 30.6% |
平均と5点の割合は、クロス集計表の回答者数から計算した値(平均は報告書の公表値と一致する)。*の3分野は、別の問いで「この分野に関心がない」(雇用環境と賃金では「働いておらずこの分野に関心がない」)と答えた人も点を付けていて、集計表ではその人を分けられないため、上の道具では選べないようにした分野。
ほかの分野でも、5点の多さは、満足と不満がちょうど釣り合っていることだけでなく、「よく分からない」「考えたことがない」を含んでいるのかもしれない。これは集計表から言えることではなく、私の推測にすぎない。ただ、生活全体の5点にも、同じものが混ざっている可能性はある。5点の人の中での順番がないのは、その意味でもちょうどいい。
振り返った5年前は、現在より低い
この調査は、5年前(2021年3月頃)の生活に何点を付けていたか、5年後(2031年3月頃)には何点になると思うかも聞いている。
| いつの満足度か | 全体 | 39歳以下 | 40〜64歳 | 65歳以上 |
|---|---|---|---|---|
| 5年前(振り返り) | 5.59 | 5.49 | 5.33 | 6.47 |
| 現在 | 5.86 | 5.88 | 5.53 | 6.54 |
| 5年後(予想) | 5.86 | 6.00 | 5.57 | 6.08 |
報告書の図表1-14(公表値)。年代の区分は報告書のもので、上の表とは違う。
全体では、振り返った5年前が5.59点、現在が5.86点、5年後の予想が5.86点。振り返った5年前は、現在より低い。報告書も、5年前の振り返りより現在のほうが高くなる傾向を書いている。実際に2021年に行われた調査の平均は5.74点で、振り返った5年前より高い。ただ、これで「思い出すと低くなる」とまでは言えない。2021年の回答者は60歳以上が25.1%で、2026年の21.7%より多く、補正していない平均は高齢の人が多いほど高く出る。差の0.15点は、8回の調査の平均の最小と最大の差と同じくらいの大きさでもある。なお、報告書2026によると、問いの順番が振り返りの答えに影響した可能性が内閣府(2024)で指摘され、2025年から、現在の満足度のすぐ後に聞く順番に変わった(2026年の値は、この順番で聞いたもの)。
5年後の予想は、年代で向きが分かれる。39歳以下は現在の5.88点から6.00点へ上がると予想し、65歳以上は6.54点から6.08点へ下がると予想している。予想が当たるかどうかは、この調査からはまだ分からない。
8回の調査で、平均は0.2点の幅に収まる
| 調査年 | 全体 | 男性 | 女性 | 〜39歳 | 40〜64歳 | 65歳〜 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2019 | 5.78 | 5.67 | 5.90 | 5.69 | 5.64 | 6.53 |
| 2020 | 5.83 | 5.74 | 5.91 | 5.73 | 5.70 | 6.50 |
| 2021 | 5.74 | 5.68 | 5.80 | 5.73 | 5.44 | 6.53 |
| 2022 | 5.76 | 5.63 | 5.88 | 5.70 | 5.54 | 6.50 |
| 2023 | 5.79 | 5.67 | 5.90 | 5.77 | 5.48 | 6.55 |
| 2024 | 5.89 | 5.81 | 5.96 | 5.89 | 5.57 | 6.61 |
| 2025 | 5.79 | 5.68 | 5.91 | 5.78 | 5.50 | 6.51 |
| 2026 | 5.86 | 5.75 | 5.96 | 5.88 | 5.53 | 6.54 |
報告書の図表1-1・1-2(公表値)。2020年と2021年は回答者が約5,200〜5,300人、ほかの年は約1万人。
2019年から2026年まで、平均は5.74点から5.89点の幅に収まっている。新型コロナウイルスの流行をはさんでも、0.15点の幅だ。女性はどの年も男性より高く、65歳以上は、どの年もほかの年代より0.6点以上高い。
報告書は、2025年から2026年への0.06点の上昇を、10%水準で統計上有意としている(表の値は四捨五入しているので、差は0.07点に見える)。それでも、年ごとの小さな上下は、回答者の入れ替えでも動く。報告書によると、東京圏の平均は2025年の5.91点から2026年の5.79点に下がった。ところが、2年続けて答えた人(531人)に限ると、5.67点から5.73点へ上がっていた。報告書が「新規サンプル」とする組(前の年に答えていない人たち。2つの年で同じ人たちではない)の平均は、2025年の6.14点から2026年の5.83点へ、0.31点低かった。報告書は、東京圏の回答者の入れ替えが結果に影響した可能性があると書いている(この0.12点の低下自体は、統計上有意ではないとしている)。平均が0.1点動いたという話は、暮らしが動いたのか、答える人が入れ替わったのかを分けて読む必要がある。
この数字が数えているもの
問いは「あなたは全体として、現在の生活にどの程度満足していますか」。「全く満足していない」を0点、「非常に満足している」を10点として、11の点から1つを選ぶ。何をもって満足とするかは、答える人に任されている。点の付け方の癖(真ん中を選びやすい、端を選びやすい)も、人によって違う。
調査は2026年2月27日から3月14日に、インターネット調査として行われた。対象は、調査会社のモニターに登録している、日本に住む15〜89歳。都道府県・性別・年代ごとに回答者の数を割り当てて集めた10,632人で、このうち7,160人は前の年までにも答えた人(パネル)だ。無作為に選んだ人ではないので、ネットのモニターに登録していない人、とくに高齢でネットを使わない人の満足度は、この数字に入っていない。
割り当ては、都道府県ごとの結果も出せるように、人口の少ない県を多めにしている(東京都317人、鳥取県211人)。年代の割り当ても人口の比とは違う。この道具の割合は回答者をそのまま数えたもので、人口の構成に合わせる補正はしていない。内閣府の平均も、回答者数から計算した値と一致するので、補正していないとみられる。このページの「15〜89歳の全体」は、厳密には「この調査の回答者の全体」である。
位置が分かっても、決まらないこと
同じ7点でも、ある人には「かなり満足」で、別の人には「まあまあ」かもしれない。点は、自分の暮らしを自分の物差しで測った結果で、その物差しは人ごとに違う。100人の中の番目は、物差しの違いをならしたものではなく、付けられた点をそのまま並べたものだ。
分布は、ほかの人が答えた点の記録であって、目標ではない。何番目にいても、それだけで暮らしの良し悪しが決まるわけではないし、何を変えればいいかも、この数字からは出てこない。
よくある質問
日本人の生活満足度の平均は何点ですか?
内閣府の2026年の調査(2026年2〜3月、15〜89歳の10,632人)で、0〜10点の平均は5.86点でした。男性5.75点、女性5.96点です。平均は選択肢にない点で、低い順に並べて真ん中の人は6点で、いちばん多いのは8点(18.2%)、次いで5点(17.9%)、7点(17.6%)です。2019年からの8回の調査で、平均は5.74点(2021年)から5.89点(2024年)のあいだにありました。
何点なら「ふつう」ですか?
この道具は、ふつうかどうか、高いか低いかを決めません。示すのは、同じ問いに答えた人の中で、低い順に何番目あたりかだけです。0〜4点を付けた人は全体の23.6%、8〜10点は28.3%いて、どの点にもまとまった数の人がいます。また、点の付け方には人によって癖があります。同じ暮らしぶりでも、7点と答える人と5点と答える人がいるはずで、点の違いが暮らしの違いをそのまま表すとは限りません。
生活満足度と幸福度は同じものですか?
この調査が聞いているのは「現在の生活にどの程度満足していますか」で、「幸せですか」ではありません。内閣府は報告書で、これを主観的 Well-being の代表的な指標と位置づけています。ただ、生活を振り返って点を付ける問いと、その日の気分や楽しさを聞く問いとでは、同じ人でも答えが違いうるので、このページでは「幸福度」とは呼ばず、「生活満足度」と書いています。
年収別や都道府県別の分布はありますか?
公表されている集計表(クロス集計表)の分け方は、性別と年代だけで、年収別・都道府県別の点ごとの分布は載っていません。そのためこの道具では、性別と年代で比べています。報告書には地域ごとの平均があり、2026年は三大都市圏が5.99点、うち東京圏が5.79点、地方圏が5.81点でした。年収などで分けた分析をするには、内閣府が申請を受けて提供している個票データが必要です。
分野別の満足度で、選べない分野があるのはなぜですか?
調査は13の分野を聞いていますが、このうち「雇用環境と賃金」「子育てのしやすさ」「介護のしやすさ・されやすさ」は道具で選べないようにしました。この3つには、別の問いに「この分野に関心がない」(雇用環境と賃金では「働いておらずこの分野に関心がない」)という選択肢があり、その人たちも点を付けています。報告書は、子育てと介護について、関心がないと答えた人が真ん中の5点を選ぶ割合が非常に高いと書いていて、5点を付けた人は子育てのしやすさ40.3%、介護のしやすさ・されやすさ39.5%と、生活全体の17.9%を大きく上回ります。雇用環境と賃金は、5点への偏りを報告書が示したわけではありませんが、働いていない人も点を付けていて、集計表ではその人を分けられません。この3分野で位置を出すと、満足の度合いではなく、その分野に関わっているかどうかで並べることになりかねないためです。
入力した値は送信されますか?
選んだ点や性別・年代そのものは送信しません。計算はすべてブラウザの中で行い、押したボタンの文字や結果もアクセス解析に記録しない設定にしています。ただし、サイト全体で使っている解析ツールは、どのページでも画面上のクリックやマウスの位置を記録することがあり、ボタンを押した位置から、選んだ値のおおよそが分かる場合があります。Xなどで結果を共有した場合は、番目の幅と、選んだ満足度の種類と性別・年代を含む文が共有先に渡ります。
数字はどのくらい正確ですか?
回答者は、調査会社のインターネットのモニターに登録している15〜89歳の10,632人で、無作為に選んだ人ではありません。都道府県ごとに約210〜320人を割り当てていて、人口の少ない県が多めに入っています。性別・年代の割り当ても人口の比とは違い、60歳以上は回答者の21.7%です。この道具の割合は、回答者の数をそのまま数えたもので、人口の構成に合わせる補正はしていません。内閣府の平均(5.86点)も、集計表の回答者数から計算した値と一致するので、同じく補正していないとみられます。仮に無作為に選んだ人とみなすと、全体の割合の誤差は±1ポイント未満、1,000人ほどの組で±2〜3ポイントですが、モニターに登録している人と登録していない人の違いは、この計算に入りません。
出典
内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2026 ~我が国のWell-beingの動向~」(2026年7月31日公表、内閣府)の報告書、実施概要・調査票、図表元データ集(図表1-1、1-2、1-4、1-10、1-14、1-16、1-19)、クロス集計表(Q1、Q5-1〜Q5-13、性別・年代別)を加工して作成。問いの順番の影響を指摘した内閣府(2024)は、報告書2026の脚注11による(原文は未確認)。何番目の幅、点の範囲ごとの割合、中央値、年代別・分野別の平均、誤差の目安は、公表された集計表の回答者数をもとに筆者が計算したもの。