1年間の旅行の回数と、自分の位置
2025年の1年間に、国内で1泊以上の旅行をした人は59.2%
観光庁の旅行・観光消費動向調査で、0歳から全員に対する割合。観光も帰省も出張も入る。1人あたりの平均は年2.43回だが、少ない順に並べた真ん中の人は1回で、1度も行かなかった人が40.8%いる。10回以上の人は5.2%。日帰り旅行を1回以上した人は42.9%、海外旅行は5.7%だった。
コロナ下の2021年には、宿泊旅行をした人は35.2%まで減っていた。2025年は、コロナ前の2019年(61.9%)に近いところまで戻っている。ただし、戻り方は年代と旅行の種類で大きく違う。
年代と男女で比べる
| 年代 | 宿泊旅行 1回以上 | 宿泊旅行 真ん中の人 | 日帰り 1回以上 | 海外 1回以上 |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 72.0% | 1回 | 38.4% | 7.4% |
| 20代 | 73.6% | 2回 | 49.6% | 12.4% |
| 30代 | 68.5% | 2回 | 48.6% | 7.7% |
| 40代 | 63.2% | 1回 | 45.5% | 5.9% |
| 50代 | 60.6% | 1回 | 50.4% | 5.1% |
| 60代 | 58.3% | 1回 | 44.5% | 5.4% |
| 70代 | 42.6% | しなかった | 36.7% | 3.4% |
| 80代以上 | 25.4% | しなかった | 20.8% | 1.0% |
| 全年齢 | 59.2% | 1回 | 42.9% | 5.7% |
観光庁「旅行・観光消費動向調査」2025年(確報)。宿泊旅行と日帰り旅行は国内で、目的を問わない。「真ん中の人」は、回数の少ない順に並べて半分の位置にいる人が入る区分で、回数の区分ごとの推計人数から筆者が読み取ったもの。海外は同じ調査の旅行経験率(男女計の年代別は、男女の率を人口で重み付けて筆者が計算)。全年齢には9歳以下を含む。
自分の旅行の回数は、同じ年代の中でどのあたりか
性別と年代、この1年間の旅行の回数を目的ごとに入れると、同じ組の100人を回数の少ない順に並べたとき、何番目から何番目のあたりにいるかを示します。統計は回数を9つの区分でしか数えていないので、1つの順位ではなく幅で出します。同じ回数が、コロナ前の2019年とコロナ下の2021年の同じ組では何番目だったかも並べます。多いか少ないかの良し悪しは、言いません。
入力この1年間に、何回旅行しましたか
観光庁の調査と同じ数え方です。1泊以上の旅行は、目的ごとに数えます(1回の旅行は、いちばんの目的の1つに入れる)。
性別
年代(「すべて」には9歳以下の子どもも入ります)
温泉、街歩き、スポーツ、イベント。新婚旅行や修学旅行も含む
実家や親戚・友人の家への訪問、冠婚葬祭など
出張、研修、会議、展示会など
片道80km以上か、出かけていた時間が8時間以上のもの。通勤・通学・通院などは除く
海外旅行(目的を問わない)
例:どれも0回の場合。国内の宿泊旅行が合わせて0回。全年齢の100人を、回数の少ない順に並べると
1〜41番目のどこか
番号が大きいほど、多く旅行している側です。同じ「しなかった」の人が40.8%いて、統計はその中の順番を数えていません。1泊以上の旅行をしなかった人どうしに順番はないので、幅で示しています。
海外旅行は回数の分布が公表されていないので、1回以上行った人の割合だけを出します。
回数の分かれ方を見る
観光庁「旅行・観光消費動向調査」2025年の推計人数から計算。棒の長さは、いちばん多い区分を最大にそろえた。
コロナで減った旅行は、戻ったのか
全体で見れば、ほとんど戻っている。1年に1回以上、国内で1泊以上の旅行をした人は、2019年の61.9%から、2021年に35.2%へ落ち、2025年は59.2%だった。観光・レクリエーションの宿泊旅行に限ると、2019年の52.0%に対して2025年は52.3%で、同じ水準にある。
| 種類 | 2016年 | 2019年 | 2021年 | 2025年 |
|---|---|---|---|---|
| 国内の宿泊 | 64.3% | 61.9% | 35.2% | 59.2% |
| うち観光 | 55.1% | 52.0% | 27.5% | 52.3% |
| うち帰省など | 27.6% | 25.8% | 12.7% | 23.1% |
| うち出張 | 8.1% | 9.9% | 3.6% | 8.8% |
| 国内の日帰り | 50.1% | 47.8% | 23.8% | 42.9% |
| 海外旅行 | 7.7% | 9.4% | — | 5.7% |
この1年に1回以上旅行した人の割合(観光庁の公表値、0歳から全員)。2021年の海外旅行は、回収数が少ないため公表されていない。2016年は、社会生活基本調査の前回(2016年)と同じ年として並べた。
はっきり戻っていないのは、日帰り旅行と海外旅行だ。日帰りは47.8%から42.9%へ、5ポイントほど低い。帰省・知人訪問(25.8%→23.1%)と出張(9.9%→8.8%)もやや低いが、誤差の内かもしれない幅だ。海外は2019年の9.4%に対して5.7%で、6割ほどにとどまる。なぜ戻らないのかは、この調査からは分からない。
年代で見ると、戻り方が分かれる
| 年代 | 2019年 | 2021年 | 2025年 | 2019年 との差 |
|---|---|---|---|---|
| 10代 | 72.2% | 40.5% | 72.0% | −0.2 |
| 20代 | 73.2% | 52.3% | 73.6% | +0.4 |
| 30代 | 69.9% | 40.6% | 68.5% | −1.3 |
| 40代 | 63.4% | 36.4% | 63.2% | −0.2 |
| 50代 | 61.9% | 35.2% | 60.6% | −1.4 |
| 60代 | 57.0% | 30.8% | 58.3% | +1.2 |
| 70代 | 53.3% | 24.1% | 42.6% | −10.6 |
| 80代以上 | 34.1% | 15.7% | 25.4% | −8.7 |
国内の宿泊旅行を1回以上した人の割合(男女計)。回数の区分ごとの推計人数から筆者が計算した。差はポイント。
20代は2019年に73.2%、2025年に73.6%で、ほぼ同じところにいる。70代は53.3%から42.6%へ、10ポイント余り低いままだ。80代以上も戻っていない。若い人の旅行はコロナ前に戻り、高齢の人の旅行は戻っていない、という形に見える。
ただし、これを「高齢の人が旅行をやめた」と読むのは早い。同じ70代でも、2019年の70代と2025年の70代は生まれ年の範囲が6年ずれていて、一部しか重ならない。2019年に70代だった人の多くは、2025年には70代の後半か80代に入っている。体力や家族の事情、感染への用心がどれだけ続いているのかも、回数の表からは分けられない。1回の調査に答えた人は、男女計の1つの年代で450〜2,100人ほどなので、数ポイントの差は誤差の内でもある。10ポイントの差は、それよりは大きい。
社会生活基本調査では、観光旅行が半分になっていた
総務省の社会生活基本調査は、5年に1度、10歳以上に過去1年間の旅行・行楽を聞いている。最新の2021年調査が聞いたのは2020年10月から2021年10月まで、緊急事態宣言が何度も出ていた1年だ。国内の観光旅行をした人は、2016年の48.9%から25.0%へ、ほぼ半分になった。帰省・訪問などの旅行は26.0%から14.3%、日帰りの行楽は59.3%から40.5%。海外の観光旅行は7.2%から0.4%で、ほとんど消えている。
2つの調査は、対象の年齢も、旅行の分け方も、聞いた期間も違うので、数字をそのまま並べることはできない。それでも、比べている年は違う(観光庁は2019年と2021年、社会生活基本調査は2016年と2021年)ものの、別々に調べた2つの調査が、コロナ下の同じ時期にそろって大きく落ちている(観光旅行と帰省・訪問は半分前後)。このページの位置を観光庁の調査で出しているのは、社会生活基本調査の最新の数字がコロナ下の1年のものだからだ。次の社会生活基本調査は2026年10月に行われ、結果はまだ出ていない。
分布を見て、意外だったこと
一つ目は、平均と真ん中の離れ方だ。「日本人は年に2.43回旅行する」と聞くと、2回か3回が普通に思える。ところが、少ない順に並べた真ん中の人は1回で、40.8%は1度も泊まりがけの旅行をしていない。平均を大きく引き上げているのは、回数の多い人たち、とくに10回以上の5.2%だ。この人たちがちょうど10回ずつ、ほかの人が区分のいちばん多い回数ずつ旅行したとして、つまり10回以上の人にいちばん不利に数えても、宿泊旅行の回数の合計の24%以上を、この5.2%が占める。目的別に見ると、出張だけで10回以上の人も、帰省だけで10回以上の人もいるので、この中には出張の多い人や、毎月のように帰省する人がいるはずだ。
二つ目は、出張の偏り方だ。出張・業務の宿泊旅行をした人は、子どもや高齢の人も含めた全体の8.8%しかいない。男性に限っても12.4%で、30代から50代の男性でも2割前後だ。泊まりがけの出張は、多くの人にとって毎年あるものではない。
三つ目は、子どものいる年代の旅行の多さだ。9歳以下で宿泊旅行をした子は80.8%で、どの年代よりも高い。子どもは自分で旅行を決めないので、これは親の旅行の数字でもある。親の年代にあたる30代全体の68.5%より高いのは、子どものいる人のほうが泊まりがけの旅行をしている、ということかもしれない。もっとも、調査は世帯の構成を回数と掛け合わせて公表していないので、確かめることはできない。
この数字が数えているもの
観光庁の旅行・観光消費動向調査は、住民基本台帳から無作為に選んだ全国の約2万9,000人に、同じ人へ年4回、調査票を送っている。聞いているのは月ごとの旅行の回数で、国内の宿泊旅行・日帰り旅行・海外旅行と、目的(観光・レクリエーション、帰省・知人訪問等、出張・業務)の組み合わせごとに答える。1回の旅行に目的が複数あれば、主な目的の1つにだけ数え、月をまたぐ旅行は帰ってきた月に数える。本人の代わりに、代理の人が答えてもよい。
「宿泊旅行」は自宅以外で1泊以上する旅行のすべてで、ホテルや旅館のほか、実家や知人宅、車中泊やテント泊も入る。「日帰り旅行」は、日常生活圏を離れた日帰りの外出で、目安は片道80km以上か、出かけていた時間が8時間以上。通勤・通学や、週1回以上の定期的な外出、交通機関の乗務は入らない。
1年間の回数の区分ごとの人数は、その年の調査(第1〜3回目)すべてに答えた人の答えを、住んでいる地域・男女・年代ごとに人口に合わせて重み付けた推計値だ。回収率は1回あたり4割前後で、20代の男性では14〜20%にとどまる。答えなかった人が、答えた人と同じくらい旅行しているかは分からない。区分の中の順番は数えられていないので、道具の位置は幅で出している。
位置が分かっても、決まらないこと
回数は、旅行の一つの測り方にすぎない。2週間かけて遠くへ行く1回と、近くの温泉に1泊する1回は、この統計では同じ1回になる。実家への帰省と、初めての土地への旅も、目的の欄が違うだけで、どちらも1回だ。どこへ行き、何を見て、帰ってから何が残ったかは、どこにも数えられていない。
分布は、ほかの人がこの1年にした旅行の記録であって、目標ではない。100人の真ん中より多く旅行していても少なくても、それだけで分かることはあまりない。
よくある質問
日本人は1年に何回旅行していますか? 平均と中央値は?
観光庁の旅行・観光消費動向調査(2025年)では、国内の1泊以上の旅行は1人あたり年2.43回です(0歳から全員の平均で、1度も行かなかった人も0回として入っています)。少ない順に並べた真ん中の人は1回で、1度も行かなかった人が40.8%、1回か2回の人が29.6%でした。平均が真ん中より大きいのは、回数の多い人、とくに10回以上の人(5.2%)が平均を大きく引き上げているからです。日帰り旅行は平均2.05回で、1回以上行った人は42.9%でした。中央値は公表されておらず、回数の区分ごとの人数から筆者が読み取りました。
出張や帰省も「旅行」に入りますか? 日帰りはどこからですか?
この調査の「旅行」は、目的を問いません。1泊以上の旅行は、観光・レクリエーション、帰省・知人訪問等(冠婚葬祭を含む)、出張・業務の3つに分けて数え、1回の旅行で複数の目的があったときは、主な目的の1つにだけ数えます。実家や知人宅、車中泊やテント泊も「宿泊」に入ります。日帰り旅行は、日常生活圏を離れた日帰りの外出で、目安は片道80km以上か、移動と滞在を合わせて8時間以上です。通勤・通学や、週1回以上の定期的な外出は入りません。
海外旅行には、何%の人が行っていますか?
2025年に1回以上海外旅行をした人は5.7%でした(目的を問わない。0歳から全員に対する割合)。コロナ前の2019年は9.4%で、国内の宿泊旅行が2019年の61.9%に対して59.2%まで戻ったのに比べると、戻り方は小さいままです。2021年は、回答した人の中に海外旅行をした人が少なすぎるため、観光庁は数字を公表していません。海外旅行は回数の区分ごとの人数が公表されていないので、この道具では「1回以上行った人の割合」だけを出しています。
社会生活基本調査の旅行の数字と、違うのはなぜですか?
総務省の社会生活基本調査も旅行・行楽を数えていますが、別の調査です。対象は10歳以上で、5年に1度、過去1年間に「観光旅行」「帰省・訪問などの旅行」「行楽(日帰り)」などをしたかを聞きます。出張は2016年以降は数えていません。最新の2021年調査は、2020年10月から2021年10月までの1年間を聞いたもので、国内の観光旅行をした人は25.0%(2016年は48.9%)、海外の観光旅行は0.4%(同7.2%)でした。コロナ下の数字なので、このページの位置は、毎年調べている観光庁の調査で出しています。次の社会生活基本調査は2026年10月に行われ、結果はまだ公表されていません。
入力した値は送信されますか?
選んだ性別・年代や回数そのものは送信しません。計算はすべてブラウザの中で行い、押したボタンの文字や結果もアクセス解析に記録しない設定にしています。ただし、サイト全体で使っている解析ツールは、どのページでも画面上のクリックやマウスの位置を記録することがあり、ボタンを押した位置から、選んだ値のおおよそが分かる場合があります。Xなどで結果を共有した場合は、宿泊旅行の回数と番目の幅、選んだ性別・年代を含む文が共有先に渡ります。
数字はどのくらい正確ですか?
観光庁は、住民基本台帳から無作為に選んだ約2万9,000人(2025年1〜3月期の分は2万6,400人)に、同じ人へ年4回、郵送かオンラインで調査票を送っています。1回目の調査票は1〜6月の旅行を聞きます。2025年の回収率は、1回あたり36〜40%ほどで、20代の男性では14〜20%ほどにとどまります。回収した答えは、住んでいる地域・男女・年代ごとに人口に合わせて重み付けしています。1年間の回数は、その年の調査(第1〜3回目)すべてに答えた人の答えから推計していて、その人数は公表されていません。1回の調査で答えた人は、男女と10歳刻みの年代を掛け合わせた1つの組で、20代の男性で180〜270人ほど、70代の男女でそれぞれ840〜1,080人ほどです。年代の間の数ポイントの差は誤差の内と考えたほうがよく、答えなかった人が答えた人と同じくらい旅行しているかも、この統計からは分かりません。
出典
観光庁「旅行・観光消費動向調査」2025年 年間値(確報)第1表・第17表・参考1(2026年4月30日公表)、2021年・2019年 年間値(確報)第1表・第18表、2016年 年間値(確報)第1表(観光庁)。調査方法と用語の定義は、同調査の「旅行・観光消費動向調査の概要」「用語の解説」「調査の沿革」と、2025年版の調査票による。旅行経験率・平均回数は公表値。1回以上の割合(男女計の年代別)、真ん中の人の区分、10回以上の人が占める割合の下限、何番目の幅は、公表された集計表をもとに筆者が計算したもの。
総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」時系列統計表 第5表「男女、年齢、旅行・行楽の種類別行動者率の推移(10歳以上)」(e-Stat)。調査の対象期間と旅行・行楽の定義は、同調査の「用語の解説(調査票Aに関係)」による。