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椅子とモニターの高さを直しただけで、肩こりはどこまで減ったのか

椅子とモニターの高さを直しただけで、肩こりはどこまで減ったのか

モニターの上端を目の高さに、肘を90度に。それだけで夕方の首のこわばりは目に見えて軽くなったが、人間工学マウスは数週間経っても元のマウスを上回らなかった。効いたものと効かなかったものを分けて書く。

TOMOAKI··建築

この連載では机の周りのことをいくつか書いているが、今回は自分の体の話になる。長く座って作業をしていると、肩や首のこりは避けがたいもののように思っていた。それを、椅子とモニターの位置を見直しただけで、多少なりとも減らせるものなのか試してみた記録である。

椅子を替える前に、高さを疑う

最初にやったのは、椅子を買い替えることではなく、今ある椅子とデスクの高さを測り直すことだった。膝の角度、肘の角度、モニターの上端の高さ。この三つがずれていると、姿勢を保つためだけに余計な力が入り続ける、という説明はいろいろな人間工学の資料で見かける。実際に、モニターの上端を目の高さに合わせ、肘が自然に九十度になるようデスクを調整しただけで、夕方の首のこわばりは目に見えて軽くなった。これは体感の差が大きかったので、たぶん本当に効いていたのだと思う。

効いた実感がなかったもの

一方で、期待したほどではなかったものもある。人間工学向けの縦型マウスに替えれば手首の負担が減るという話をよく見かけたので試してみたが、自分の場合、慣れるまでの数週間はむしろ操作が遅くなり、快適さで元のマウスを上回った実感はあまり持てなかった。今は使い続けているが、それは効果を確信しているからというより、単に慣れてしまったからという方が正直な理由だ。効果を謳う道具のすべてが、自分の体に同じように効くわけではないということだろう。

座り方そのものより、変えることの効果

いくつか試して気づいたのは、「正しい姿勢」を一つ決めて固定するより、姿勢をこまめに変えられるようにしておく方が楽だということだった。長時間同じ姿勢を保つこと自体が負担になるらしく、椅子の高さを完璧に決めても、二時間も同じ角度で座っていれば体は疲れる。フットレストを足の下に置いたり、時々椅子の背もたれの角度を変えたりする方が、一つの「正解の姿勢」を追い求めるより効果を感じやすかった。

結局、体は道具ではない

疲労の原因を椅子やモニターのせいにできると、対処法がはっきりして安心できる。だが実際には、同じ調整をしていても、寝不足の日や座りっぱなしの日が続いた週は、やはり肩がこる。道具の調整でできることには限りがあり、そこから先は単純に、休憩を挟むとか、立って歩くとかいう、道具に頼らない方法に戻らざるを得ない。椅子とモニターの高さを見直すことは、たしかに効果があった。ただそれは万能の解決策ではなく、疲れにくくなる可能性を少し上げる程度のことだったと、今は思っている。