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机を毎晩リセットする習慣は、翌朝の集中力を変えるのか
寝る前の5分だけ、物を元の場所に戻す。それだけで、朝一番が「昨日の続きの片付け」から始まらずに済むようになった。効いているのは片付けの効能というより、タスクが一つ減っただけかもしれない。
この連載では、机や照明や椅子について書いてきた。最後に書いておきたいのは、それらを整えたあと、実際にどう維持しているかという地味な話だ。
片付けたはずの机が、また散らかる
どれだけ整えても、一日仕事をすれば机の上には書類やケーブルやマグカップが増える。これは当たり前のことで、驚くようなことではない。ただ、それを放置したまま次の日を迎えると、朝一番に「昨日の続きを片付けなければ」という気分から始まることになる。それが一日の始まり方として、あまり気持ちのいいものではないというのは、経験的にわかる。
五分だけ、元の場所に戻す
やっていることは単純で、寝る前の五分だけ、物を元の場所に戻すというだけだ。ゴミを捨て、書類をしまい、キーボードとマウスをだいたいの定位置に寄せる。これを習慣にしてから、朝机に向かったときに「まず片付けから」という気分にならずに済むようになった。効果があるとすれば、片付け自体の効能というより、単に朝一番のタスクが一つ減っただけのことかもしれない。それでも、その一つが地味に効いている気はする。
作業の種類によって、机の使い方を変える
アイデアを広げたいときと、一つの文章にまとめたいときとでは、机の上の状態を変えた方がやりやすいと感じることがある。前者のときは、キーボードを脇に寄せて紙とペンだけを広げ、後者のときは画面に必要なもの以外を全部どける。これは特別な理論に基づいているわけではなく、単に、目に入る情報の量を場面によって加減しているだけのことだと思う。毎回きっちり切り替えているわけでもなく、気が向いたときにそうする、という程度の緩さで続けている。
物を見直すのは、季節の変わり目くらいでいい
買ったはいいが使わなくなった道具や、読もうと思って積んだままの本が、机の周りにはいつの間にか増えていく。これを頻繁に見直す必要はないと思うが、季節が変わるタイミングくらいで、一度目を通して要不要を確かめるようにはしている。高かったから、苦労して手に入れたからという理由だけで置き続けているものがあれば、そこで初めて処分を考える。この程度の頻度で十分だというのが、今のところの実感だ。
整えることは、目的ではない
ここまで机や照明や椅子について書いてきたが、整った環境そのものが目標だったわけではない。整っていることで、次に何をするかを考える手間が少し減る、というだけの話だ。散らかった机でも仕事はできるし、整った机でも気分が乗らない日は乗らない。環境を整えることに効果があるとすれば、それはせいぜい、そういう小さな手間を減らす程度のものだろうと、今は思っている。
