運動する日数と1週間の時間、自分の位置
令和7年度の調査で、18〜79歳の1週間の運動・スポーツの時間の真ん中(中央値)は69分
男性は90分、女性は60分。平均は168.8分で、中央値の2倍を超える。この1年に週1日以上運動やスポーツをした人は51.8%(公表値)、一度もしなかった人(わからないを含む)は24.6%。スポーツ庁の世論調査(インターネット調査、40,000人)で、ウォーキングや、エレベーターに乗らずに階段を使うことも運動に数えている。
年代と男女で比べる
この1年に、週1日以上した人
| 年代 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 18〜19歳 | 59.0% | 65.8% | 54.3% |
| 20代 | 49.6% | 56.4% | 43.5% |
| 30代 | 45.7% | 51.6% | 40.3% |
| 40代 | 46.2% | 50.9% | 41.9% |
| 50代 | 47.4% | 49.9% | 45.1% |
| 60代 | 55.1% | 56.6% | 53.8% |
| 70代 | 65.1% | 65.8% | 64.7% |
| 18〜79歳 | 51.8% | 55.2% | 49.0% |
スポーツ庁の公表値(令和7年度、報道発表の別紙)。分母は、運動やスポーツをしなかった人を含む回答者全員。10代は18〜19歳だけ。集計表の「週に5日以上」から「週に1日以上」までの4区分を足すと、四捨五入の違いで0.1ポイントほどずれる組がある(18〜79歳は51.8%、4区分を足すと51.9%)。
1週間の運動・スポーツの時間
| 年代 | 男性の中央値 | 女性の中央値 |
|---|---|---|
| 18〜19歳 | 149.6分 | 100.0分 |
| 20代 | 78.2分 | 40.0分 |
| 30代 | 64.4分 | 30.0分 |
| 40代 | 69.0分 | 34.6分 |
| 50代 | 70.0分 | 42.2分 |
| 60代 | 111.1分 | 70.0分 |
| 70代 | 167.6分 | 120.0分 |
| 18〜79歳 | 90.0分 | 60.0分 |
| 年代 | 男性の平均 | 女性の平均 |
|---|---|---|
| 18〜19歳 | 290.0分 | 216.6分 |
| 20代 | 185.9分 | 119.9分 |
| 30代 | 166.5分 | 113.5分 |
| 40代 | 175.3分 | 121.1分 |
| 50代 | 173.8分 | 128.6分 |
| 60代 | 212.1分 | 157.0分 |
| 70代 | 248.8分 | 194.8分 |
| 18〜79歳 | 195.6分 | 143.4分 |
スポーツ庁の公表値(令和7年度)。分布の表は運動やスポーツをしなかった人(実施なし)を含むが、中央値・平均の計算に実施なしと「わからない」をどう入れたかは、公表資料に書かれていない。時間の表は、男女と年代を組み合わせた組でしか公表されていない(年代ごとの男女計はない)。
自分の運動は、同じ年代の中でどのあたりか
性別と年代、この1年に運動やスポーツをした日数と、1週間の時間を入れると、同じ組の100人を少ない順に並べたとき、何番目から何番目のあたりにいるかを、日数と時間のそれぞれで示します。統計はどちらも区分でしか数えていないので、1つの順位ではなく幅で出します。多いか少ないかの良し悪しは、言いません。
入力この1年の運動・スポーツ
調査と同じ数え方で、ウォーキング(散歩や、自分から進んで歩くこと)や階段を使うことも入ります。学校の体育の授業と、職業として行ったものは入りません。
性別
年代
この1年に運動・スポーツをした日数を、全部合わせると
いまは例の値(週に2日)で比べています。
「週に3、4日」は調査の「週に3日以上(年151〜250日)」、「週に2日」は「週に2日以上(年101〜150日)」、「週に1日」は「週に1日以上(年51〜100日)」の区分です。
よくする運動の「1週間の日数×1日の分数」を足したものと考えて入れてください(スポーツ庁の別紙の説明では、多くした上位5つまで。調査の計算の式は、細かくは公表されていません)。週に3日、30分ずつ歩くなら90分。この1年にしなかったら0分、年に数日だけなら数分(1分以上)。
日数で並べると
例:「週に2日」の場合。18〜79歳の100人を、運動・スポーツをする日数の少ない順に並べると
57〜67番目のどこか
番号が大きいほど、日数の多い側です。同じ区分の人が10.5%いて、統計はその中の順番を数えていません。
割合はスポーツ庁の公表値(令和7年度、回答者40,000人)。分母は回答者全員で、「運動・スポーツはしたが頻度はわからない」6.5%を含む。何番目かは、その人たちを除いて計算した。
1週間の時間で並べると
例:1週間に60分の場合。18〜79歳の100人を、1週間の時間の短い順に並べると
42〜50番目のどこか
番号が大きいほど、時間の長い側です。同じ「35〜70分未満」の人が9.3%います。18〜79歳の真ん中(中央値)は69分、平均は168.8分。
割合はスポーツ庁の公表値(令和7年度、回答者39,996人)。「35〜70分」は35分以上70分未満(ほかの区分も同じ)。区分の幅は140分までが35分刻み、その上は70分刻み(罫の濃いところから)、420分以上は上が開いているので、棒の長さを区分どうしで比べて山の形を読むことはできない。分母は回答者全員で、「わからない」2.8%を含む。何番目かは、その人たちを除いて計算した。
分布を見て、意外だったこと
一つ目は、平均と中央値の離れ方だ。18〜79歳の1週間の平均は168.8分、中央値は69分。平均だけを聞くと「みんな週に3時間近く動いている」ように聞こえるが、そう感じる人は少ないはずだ。1週間に420分以上、ならして1日1時間以上の人が10.9%いて、この人たちが平均を引き上げている。反対の端には、時間の表で「実施なし」の人が21.7%いる。その間の、0分を超え140分未満のところに、4割ほど(40%)が集まっている。
二つ目は、年代の並び方だ。中央値で比べると、いちばん長いのは70代で、男性70代は167.6分。いちばん短いのは30代の女性で、30分だった。5倍以上の開きがある(平均で比べると、いちばん長いのは18〜19歳で、男性290分、女性216.6分。スポーツ庁の公表文の「男女ともに10代が最も高く」は、平均にあてはまる)。20代から50代の女性は、中央値がどの年代も30分から42.2分にとどまり、50代の女性では、この1年に運動やスポーツをしなかった人(わからないを含む)が32.4%と、男女・年代の組の中でいちばん多い。男女とも、中央値は30代を底に、年代が上がるほど長くなり、女性70代でも120分ある。中央値で見る限り、30代から上では、年をとるほど体を動かさなくなる、という思い込みとは逆を向いている。一方で、時間の表の「実施なし」は、30代から50代にかけて男女とも増えている(男性17.8%→22.2%、女性24.5%→29.9%)。この年代では、まったくしない人が増えながら、する人の時間が延びている形だ。ただ、これは同じ年に違う年代の人を比べた数字で、一人の人が年をとって増えたのかどうかは分からない。退職して時間ができたからか、健康を気にする年齢になったからか、育ってきた時代が違うからかも、表からは分からない。体を壊して運動できない人は、そもそもインターネット調査に答えにくいのかもしれない。
三つ目は、種目の数字の跳ね方だ。種目の選択肢のうち、「階段昇降」をこの1年にしたと答えた人は、令和6年度の10.5%から、令和7年度には21.5%になった。1年で倍になっている。この年、選択肢の文言には「エレベーターに乗らず階段を使用する等」が書き足された。駅で階段を選んだ日も運動に数えてよい、と読めるようになったわけで、倍になったのは文言の変更と同じ年だ。文言の変更と関係があるのかを、スポーツ庁は説明していない。同じ年に「ウォーキング」の文言にも「自ら進んで行う歩行」が足されたが、こちらは62.1%から60.3%へ、わずかに下がった。もっとも、トレーニングや体操など、ほかの上位の種目も軒並み少しずつ下がっていて、ウォーキングの動きを文言の効果と切り分けることはできない。「運動をした人」の数字は、何を運動と呼ぶかの書き方と、切り離して読めない。
この数字が数えているもの
日数は、「この1年間に運動やスポーツを実施した日数を全部合わせると、何日くらいになりますか」という問いへの答えだ。選択肢は「週に5日以上(年251日以上)」から「年に1〜3日」までの7つと、「わからない」。問いは日の数え方を細かく決めていないので、何の種目かを問わず、少しでも体を動かした日を1日と数える、と読める。10分の散歩の日も、半日の登山の日も、同じ1日になる。
1週間の時間は、本人に直接聞いた数字ではない。種目ごとに、1週間あたり何日したか(日・週・月の単位を選んで日数を答え、週あたりに直す形。調査票による)と、1日あたり平均何分かを答えてもらい、それをもとにスポーツ庁が1週間あたりの時間を出している。種目ごとの集計は「実施日数×1日あたりの時間」と説明されているが、一人ひとりの合計の式までは、公表資料に詳しく書かれていない。別紙の説明では、特に多くした上位5つまでの種目について答えた値を使っている。
調査は2025年11月7日から28日に、調査会社のインターネット調査の登録者(楽天インサイトのパネル、約220万人)を対象に行われた。全国の18〜79歳から、性別・年代・地域の人口の比率に近づくよう割り付けて40,000件の回答を集めている。依頼は登録者の中から無作為に送っているが、登録者そのものは国民から無作為に選ばれたわけではない。性別・年代・地域の割付のほかに、ウエイトで補正したという記載はない。この調査は平成28年度に、調査員による面接からインターネット調査に変わっていて、それより前の数字とは方法が違う。
分布の表には、「わからない」と答えた人もいる。日数の表では「運動・スポーツはしたが頻度はわからない」が6.5%、時間の表では「わからない」が2.8%。どこに並ぶか分からないので、何番目かを計算するときは除いた。時間の表の「わからない」は、運動をしたかどうか自体が「わからない」と答えた人とほぼ同じ割合で、同じ人たちかもしれない(公表資料に説明はない)。そうだとすると、日数ではいちばん少ない区分に入り、時間では除かれていることになり、番目は2、3番ほど違ってくる。日数の表の「この1年はしなかった・わからない」は、運動をしたかどうか自体が「わからない」という人を含んでいて、公表の表では分けられていない。
位置が分かっても、決まらないこと
日数も時間も、体を動かした量の一つの測り方にすぎない。週に5日、駅で階段を選ぶ人と、週に1日、3時間泳ぐ人は、日数で並べれば前者が上、時間で並べれば後者が上になる。どのくらいの強さで動いたか、楽しかったか、続けたいと思っているかは、この表には数えられていない。
分布は、ほかの人が答えた日数と時間の記録であって、目標ではない。100人の真ん中より多く動いていても少なく動いていても、それだけで分かることはあまりない。
よくある質問
1週間の運動時間の平均は、どのくらいですか?
18〜79歳の平均は168.8分、中央値は69分です(スポーツ庁の公表値)。平均が中央値の2倍以上あるのは、1週間に420分(7時間)以上する人が10.9%いて、平均を引き上げていることが一因です(反対の端には、実施なしの人もいます)。分布の表は、この1年に運動やスポーツをしなかった人(実施なし)も含めているので、「運動する人の平均」ではないはずです(中央値・平均の計算に、実施なしと「わからない」をどう入れたかは、公表資料に書かれていません)。真ん中の人がどのくらいかを知りたいなら、中央値のほうが分布の形をよく表します。
ウォーキングや散歩は、運動に入りますか?
入ります。調査は「この1年間に行った運動やスポーツ」を60あまりの選択肢から選ばせていて、1つ目が「ウォーキング(散歩・ぶらぶら歩き・一駅歩き・自ら進んで行う歩行等)」、2つ目が「階段昇降(2アップ3ダウン・エレベーターに乗らず階段を使用する等)」です。どれか1つでも選べば「運動やスポーツを行った」になります。学校の体育の授業と、職業として行ったものは除かれます。通勤で駅まで歩くことが入るかどうかは、「自ら進んで行う歩行」と読むかどうかで、答えた人によって分かれうるところです。
国は、週に何日を目標にしていますか?
第3期スポーツ基本計画(令和4〜8年度)は、成人の週1回以上のスポーツ実施率が70%になることを目指す、と書いています。評価には、この調査の「20歳以上の週1日以上の実施率」を使うことになっていて、令和7年度の値は51.7%でした(スポーツ庁の公表値)。これは国の施策の目標で、一人ひとりが何日するべきかを示したものではありません。このページも、何日がよいかは言いません。
趣味の位置の「ウォーキング・軽い体操」と、数字が違うのはなぜですか?
調査が違うからです。趣味の位置の数字は、総務省の社会生活基本調査(2020年10月〜2021年10月)で、10歳以上が過去1年間に「ウォーキング・軽い体操」を1回でもしたかを聞いたもので、44%でした。このページの数字は、スポーツ庁の調査(2025年11月)で、18〜79歳がインターネットで答えたものです。年、対象の年齢、種目の分け方、調査の方法のどれもそろっていないので、2つを引き算して比べることはできません。
入力した値は送信されますか?
選んだ性別・年代、日数、時間そのものは送信しません。計算はすべてブラウザの中で行い、押したボタンの文字や結果もアクセス解析に記録しない設定にしています。ただし、サイト全体で使っている解析ツールは、どのページでも画面上のクリックやマウスの位置を記録することがあり、ボタンを押した位置から、選んだ値のおおよそが分かる場合があります。Xなどで結果を共有した場合は、番目の幅と、選んだ性別・年代、日数の区分や時間を含む文が共有先に渡ります。
数字はどのくらい正確ですか?
回答者は40,000人と多いのですが、国民の中から無作為に選ばれた人ではありません。調査会社のインターネット調査に登録している人(楽天インサイトのパネル、約220万人)の中から無作為に選んだ人に依頼を送り、性別・年代・地域の人口の比率に近づくよう、目標の数に達するまで回答を受け付けています。登録している人そのものが無作為に選ばれたわけではないので、標本誤差の計算はあてはまりません。誤差の大きさよりも、インターネット調査に登録して答える人が、そうでない人と同じように運動しているかが分からない、という偏りのほうが問題になります。年代や男女の差の向きは参考になりますが、数ポイントの差を確かなものとして読むことはできません。
出典
スポーツ庁(2026)令和7年度「スポーツの実施状況等に関する世論調査」(令和7年11月調査)、スポーツ庁の調査結果のページ(2026年11月4日時点)。集計表 Q11-1「この1年間に運動やスポーツを実施した日数」、報道発表資料(2026年3月11日)と別紙「1人あたりの【1週間】運動・スポーツ実施時間」「この1年間に実施した運動・スポーツについて[令和6年度との比較]」、調査の概要、調査票。割合・中央値・平均は公表値。週1日以上の合計と何番目の幅は、公表値をもとに筆者が計算・加工したもの。
スポーツ庁「第3期スポーツ基本計画」本文(2022年3月25日策定)。
ウォーキング・軽い体操の割合は、総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」生活行動に関する結果 第15-1表(2022年8月31日公表)。
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