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貯蓄の平均と中央値、自分の世帯の位置

二人以上の世帯の貯蓄の平均は2,059万円

ただし平均を下回る世帯が66.1%と約3分の2を占め、貯蓄のある世帯の真ん中(中央値)は1,264万円。貯蓄が0の世帯まで含めると、中央値は1,167万円になる。総務省の家計調査(2025年)の公表値で、住宅や土地は含まず、ローンも差し引いていない。

世帯主の年齢で比べる

世帯主の年齢別の貯蓄現在高の中央値・四分位数・平均(二人以上の世帯、貯蓄のある世帯)
年齢中央値真ん中の半数平均
29歳以下294万円129〜625万円465万円
30〜39歳652万円236〜1,406万円1,122万円
40〜49歳886万円341〜1,867万円1,439万円
50〜59歳1,037万円396〜2,348万円1,831万円
60〜69歳2,051万円773〜3,924万円2,947万円
70歳以上1,700万円696〜3,436万円2,577万円
全体1,264万円482〜2,837万円2,146万円

貯蓄のある世帯(貯蓄が0の世帯を除く)の、統計局の公表値。そのため全体の行の平均は、ページの上の2,059万円(0の世帯を含む)より高く出る。「真ん中の半数」は、少ない側から4分の1の世帯と、多い側から4分の1の世帯を除いた範囲(第1四分位数〜第3四分位数)。

自分の世帯の貯蓄は、同じ年代の中でどのあたりか

世帯全体の貯蓄を入れると、世帯主が同じ年代の100世帯の中で、何番目あたりかを示します。多いか少ないかの良し悪しは、言いません。

世帯主の勤め(比べる相手を選ぶため)
歳
万円

二人以上の世帯

100世帯を貯蓄の少ない順に並べると、あなたの世帯は45番目あたり。

実線があなたの世帯、点線が真ん中(貯蓄0の世帯も含めて数えた中央値、1,167万円、公表値)。4000万円以上(約15%)は図に入れていない。区分の幅が100万円から1000万円までまちまちなので、棒の高さは同じ金額の幅あたりの世帯数にそろえた。

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この数字が数えているもの

家計調査は、無作為に選ばれた世帯に家計簿をつけてもらう調査で、二人以上の世帯には、貯蓄と負債の残高も聞いている。ここでいう貯蓄は、預貯金(普通預金のような出し入れの多いものも含む)、生命保険などの積立分、株式・債券・投資信託などの有価証券、社内預金などの合計で、世帯の単位で数える。住宅や土地のような実物の資産は入らず、住宅ローンなどの負債も引かない。

対象は二人以上で暮らす世帯で、一人暮らしの世帯は入っていない。年齢は、世帯主の年齢で分けている。夫婦の年齢が離れていても、世帯主の年齢の側に数えられる。「世帯主が勤めている世帯」は家計調査の勤労者世帯で、世帯主が会社や官公庁などに勤めている世帯のうち、社長・取締役・理事などの役員である世帯を除いたもの。

世帯の数は、100万円未満、100万円刻みで1000万円まで、その上は200万円・500万円・1000万円と広がっていく19の区分で公表されている。最後の区分は「4000万円以上」で、上が開いている。

分布を見て、意外だったこと

平均を下回る世帯のほうが多い、ということは、統計局の要約にも書かれている。2025年の結果の要約は、平均の2,059万円を下回る世帯が約3分の2を占め、分布は貯蓄の少ない階級に偏っている、とまとめている。少数の大きな貯蓄が平均を引き上げている、と読むのが自然だろう。

偏りの大きさは、十分位で見るとよく分かる。貯蓄のある世帯を少ない順に並べたとき、下から1割の境目は150万円、上から1割の境目は5,148万円で、30倍を超える開きがある。

年齢で見ると、中央値は世帯主が30代の652万円から、50代の1,037万円へと、20年で400万円ほどしか増えない。ところが60代になると、2,051万円と、ほぼ倍になる。退職金を受け取る年代にあたることを思えば、不思議な段差ではない。ただしこの表は、2025年のある時点の、別々の世帯を年代ごとに並べたものだ。一つの世帯が年をとるにつれてこう増えた、という記録ではない。

そして、貯蓄だけを見ていると、若い世帯の姿を見誤る。要約によると、世帯主が50歳未満の各年代では、平均で負債の残高が貯蓄を上回っていた。住宅ローンを抱える時期だからで、貯蓄の多い少ないと、暮らしの余裕とは、この年代では別の話になる。

よく引かれる「単身世帯の3割は貯金がない」という数字にも、注意が要る。出どころの金融経済教育推進機構の調査(2025年の単身世帯で、金融資産を持っていない世帯は30.1%)は、普段の出し入れや引き落としに備えている預貯金を、「金融資産」から除いて聞いている。給与の振り込まれる口座に残高があっても、「持っていない」と答えうる聞き方だ。数字そのものより、何を数えたのかのほうが、ここでは大きく効いている。

位置が分かっても、決まらないこと

同じ年代の真ん中より少ないからといって、家計が危ういとは限らないし、多いからといって、安心だとも限らない。収入、家族の人数、住まいが持ち家か借家か、ローンの残高、親からの支え。貯蓄の額は、そのどれとも結びついていて、この道具はそのどれも見ていない。分布は、ほかの世帯がどれだけ持っていたかの記録であって、目標ではない。

モノを減らすことと満足の関係については、断捨離の研究を検証した記事がある。「無料」がなぜこれほど人を動かすのかは、無料の趣味の記事で扱っている。

よくある質問

一人暮らしの場合は、何と比べればいいですか?

この道具は、二人以上で暮らす世帯としか比べられません。家計調査の貯蓄の統計は、単身世帯を集計していないからです。単身世帯の数字としては、金融経済教育推進機構の「家計の金融行動に関する世論調査」がよく引かれますが、こちらは普段の出し入れに使う預貯金を除いた「金融資産」を聞いていて、ここでいう貯蓄とは中身が違います。同じ物差しで比べられないので、混ぜていません。

何を足した金額を入れればいいですか?

世帯全体で持っている、銀行や郵便局の預貯金(普通預金も定期預金も)、生命保険などの積立分、株式・債券・投資信託などの有価証券、勤め先の社内預金などを足した金額です。住宅や土地は入れません。住宅ローンなどの借入れがあっても、差し引かずに入れてください。

入力した値は送信されますか?

入力した金額や年齢の値そのものは送信しません。計算はすべてブラウザの中で行い、押したボタンの文字や結果もアクセス解析に記録しない設定にしています。ただし、サイト全体で使っている解析ツールは、どのページでも画面上のクリックやマウスの位置を記録することがあり、スライダーやボタンを操作した位置から、選んだ値のおおよそが分かる場合があります。Xなどで結果を共有した場合は、順位と、選んだ世帯主の年代・勤めているかどうかを含む文が共有先に渡ります。

数字はどのくらい正確ですか?

年齢別の表の中央値・四分位・平均は、統計局の公表値をそのまま出しています。道具の順番は、100万円から1000万円までの幅の区分ごとの世帯数から、区分の中では世帯が均等に散らばっていると仮定して計算しています。100万円未満の区分には貯蓄が0の世帯が混ざっているので、その中での順番は出していません。29歳以下の世帯は調査で集計された数が少なく、ぶれが大きくなります。

投資や貯め方の目安も分かりますか?

分かりません。このページが示すのは、ほかの世帯と比べた位置だけで、いくら貯めるべきか、何に預けるべきかは言いません。

出典

総務省統計局「家計調査(貯蓄・負債編)」2025年平均 第8-30表「各種世帯属性,貯蓄現在高,貯蓄・負債現在高の差額階級別世帯分布」( e-Stat)。年齢別の中央値・四分位数・平均は公表値。道具の順番と、年代や勤め先で絞ったときの、貯蓄0の世帯を含めた中央値の線は、区分別の世帯数から筆者が計算したもの(全年齢の二人以上の世帯では、要約の公表値1,167万円を使う)。

総務省統計局「 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2025年(令和7年)平均結果- 要約」。平均値、中央値、平均値を下回る世帯の割合、年齢階級別の純貯蓄の記述。

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2025年(単身世帯調査)」( J-FLEC)。金融資産非保有の割合と、調査票での「金融資産」の定義。

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