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通勤時間の真ん中と、自分の位置

片道の通勤時間の真ん中(中位数)は、全国で28.1分

1時間以上かかる人は15%。最も長い神奈川県は47.8分、最も短い鳥取県は18.5分。総務省の住宅・土地統計調査(2023年)の公表値で、世帯の家計を主に支える人が雇われて働いている世帯の、その人の通勤時間。

都道府県と大都市で比べる

都道府県別の通勤時間(片道)の中位数と、1時間以上の割合。中位数の長い順
都道府県中位数1時間以上
神奈川県47.8分33%
千葉県45.2分32%
埼玉県44.0分33%
東京都43.7分23%
奈良県38.8分27%
大阪府36.2分18%
兵庫県34.3分19%
京都府29.1分17%
愛知県29.0分12%
滋賀県26.8分15%
福岡県26.8分10%
宮城県26.4分8%
茨城県25.9分14%
広島県25.5分8%
栃木県24.4分8%
岡山県24.4分7%
三重県24.2分10%
岐阜県23.9分11%
群馬県23.5分7%
静岡県23.1分7%
沖縄県22.9分5%
香川県22.4分5%
長崎県22.3分6%
佐賀県22.0分7%
山梨県21.9分6%
熊本県21.9分5%
富山県21.8分3%
徳島県21.7分5%
和歌山県21.6分8%
福島県21.4分5%
長野県21.4分5%
石川県21.2分4%
山口県20.9分5%
高知県20.9分4%
大分県20.9分5%
新潟県20.8分4%
岩手県20.4分5%
北海道20.2分4%
青森県20.1分5%
福井県20.0分4%
秋田県19.7分4%
鹿児島県19.3分5%
愛媛県19.1分3%
山形県18.9分4%
島根県18.8分4%
宮崎県18.7分4%
鳥取県18.5分3%
全国28.1分15%

中位数は統計局の公表値。1時間以上の割合は、通勤時間の区分別の世帯数から計算した(不詳を除く)。中位数の長い順。

自分の通勤は、同じ地域の中でどのあたりか

住んでいる地域と片道の通勤時間を選ぶと、同じ地域の100人の中で、何番目あたりかを示します。長いか短いかの良し悪しは、言いません。

性別(比べる相手を選ぶため)
30分

左端の0分は、自宅や住み込みで働いている場合。

全国

100人を通勤時間の短い順に並べると、あなたは54番目あたり。

実線があなた、点線が真ん中(中位数 28.1分、統計局の公表値)。自宅・住み込み(約2%)と2時間以上(1%未満)は図に入れていない。区分の幅が15分と30分でまちまちなので、棒の高さは同じ時間の幅あたりの世帯数にそろえた。

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この数字が数えているもの

住宅・土地統計調査は、住まいについての調査だ。通勤時間も、人ではなく世帯の単位で聞いている。数えられているのは、世帯の家計を主に支える人が、会社や官公庁などに雇われて働いている世帯で、その一人の、ふだんの片道の通勤時間だけが入る。共働きの二人目、学生の通学、自営業の人は入らない。

通勤時間は、自宅・住み込み、15分未満、15〜30分未満、30〜45分未満、45分〜1時間未満、1時間〜1時間30分未満、1時間30分〜2時間未満、2時間以上の8つの区分で数えられている。区分の幅が途中で15分から30分に変わり、最後の区分は上が開いている。

調査は2023年10月1日現在で行われた。地域は、住んでいる場所で分けている。勤め先の場所ではない。

分布を見て、意外だったこと

都道府県の差は、思っていたより大きい。真ん中の人の片道は、鳥取県の18.5分に対して、神奈川県では47.8分と、2.5倍を超える。1時間以上かかる人の割合で比べると、鳥取県の約3%に対して、神奈川県は約33%になる。片方では30人に1人、もう片方では3人に1人だ。

もっと意外だったのは、東京23区とその外側の差だ。東京23区に住む人の中位数は41.9分で、1時間以上かかる人は約17%にとどまる。ところが23区の外、通勤圏の大都市を見ると、横浜市では中位数が50.9分、1時間以上が約36%、さいたま市では52.3分と約40%になる。都心に近い場所に住むほど通勤は短くなる、という当たり前の話ではあるのだが、1時間以上の人の割合が23区の倍を超える、という段差の大きさは、数字で見て初めて分かった。

大阪でも、同じ形が出る。大阪市の中位数は32.4分で、1時間以上は約11%。大阪市の外に出ると、隣の堺市は40.0分、少し離れた神戸市は41.2分と、中位数が8分から9分ほど延びる。

男女でも違う。全国で1時間以上かかる人は、家計を主に支える人が男性の世帯では約17%、女性の世帯では約9%だった。ただし、ここでいう女性は家計を主に支える女性で、一人暮らしの人が多く含まれると考えられる。働く女性全体の通勤が短い、とまでは、この表からは言えない。

位置が分かっても、決まらないこと

通勤が長いことは、損をしている印とは限らない。広い家、家賃、子どもの学校、配偶者の勤め先と、通勤時間と引き換えにしているものは世帯ごとに違い、この道具はそのどれも見ていない。分布は、ほかの世帯がどこに住み、どこへ通っていたかの記録であって、目標ではない。

通勤をなくしたら何が起きるのかには、在宅勤務の日の過ごし方を調べた記事がある。出社を求める側の根拠については、出社回帰の号令を検証した記事で扱っている。

よくある質問

平均ではなく中位数なのはなぜですか?

統計局が公表しているのが中位数(真ん中の人の値)で、平均は公表されていないからです。通勤時間は「2時間以上」のように上が区切られていない区分で数えられているので、表から平均を正確に計算することもできません。

共働きの二人目や、学生の通学は入っていますか?

入っていません。この統計が数えているのは、世帯の家計を主に支える人一人だけで、その人が会社や官公庁などに雇われている世帯に限られます。共働きの夫婦なら、家計を主に支えるほうの一人だけが数えられています。自営業の人も入りません。

女性を選ぶと、何と比べていますか?

家計を主に支える人が女性である世帯と比べています。一人暮らしの女性や、女性が主な稼ぎ手の世帯がこれにあたり、働く女性全体ではありません。そのため女性の分布は、働く女性全体の通勤の姿とは違う可能性があります。

入力した値は送信されますか?

選んだ地域や通勤時間の値そのものは送信しません。計算はすべてブラウザの中で行い、押したボタンの文字や結果もアクセス解析に記録しない設定にしています。ただし、サイト全体で使っている解析ツールは、どのページでも画面上のクリックやマウスの位置を記録することがあり、スライダーやボタンを操作した位置から、選んだ値のおおよそが分かる場合があります。Xなどで結果を共有した場合は、順位と、選んだ地域・性別を含む文が共有先に渡ります。

数字はどのくらい正確ですか?

統計は「15分未満」「15〜30分未満」のような区分ごとの世帯数で公表されているので、区分の中では世帯が均等に散らばっていると仮定して順番を計算しています。中位数は統計局の公表値をそのまま出しています。調査は2023年10月で、在宅勤務が広がったあとの時期です。

出典

総務省統計局「令和5年住宅・土地統計調査」住宅及び世帯に関する基本集計 第58-2表「住宅の所有の関係(5区分)、家計を主に支える者の男女別通勤時間(8区分)別家計を主に支える者が雇用者である主世帯数及び通勤時間中位数-全国、都道府県、市区町村」(2024年9月25日公表、 e-Stat)。中位数は公表値。1時間以上の割合と順位は、区分別の世帯数から筆者が計算したもの。

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