時給に直した年収と、自分の位置
年収を、ふだんの週の労働時間と52週で割った時給の中央値は
約1,650円
区分の中で人が均等に散らばっていると仮定した目安で、下の数字も同じ。仮定を置かずに区分だけから言えるのは、約1,300円〜2,200円のどこかで、下の数字にも数百円以上の幅がある。正規の男女でも幅は重なっていて、男女の差の大きさは区分だけからは確かには言えない。
- 男性・女性
- 1,950円・1,300円
- 正規の職員・従業員
- 1,900円
- 非正規の職員・従業員
- 1,050円
総務省の就業構造基本調査(2022年)の、1年に200日以上働く人。年収の区分と週の労働時間の区分を組み合わせた人数から、筆者が計算した目安で、公表値ではない。実際に働いた週ではなく52週で割っているので、求人の時給や最低賃金とは比べられない。
年代と男女で比べる(時給の中央値)
働く人全体・正規・非正規を切り替えられる。どの欄も区分の中は均等と仮定した値で、区分だけからは数百円以上の幅があり、年齢が両端の組や非正規の組では1万円を超えることもある。数十円の差で年代や男女の順を読むことはできない。1年に働く週が少ない人の多い組ほど、実際の時給より低く出る。
| 年代 | 男女計 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 15〜19歳 | 950円 | 1,000円 | 900円 |
| 20〜24歳 | 1,150円 | 1,250円 | 1,100円 |
| 25〜29歳 | 1,450円 | 1,550円 | 1,350円 |
| 30〜34歳 | 1,650円 | 1,850円 | 1,400円 |
| 35〜39歳 | 1,800円 | 2,050円 | 1,400円 |
| 40〜44歳 | 1,850円 | 2,200円 | 1,400円 |
| 45〜49歳 | 1,900円 | 2,350円 | 1,350円 |
| 50〜54歳 | 1,950円 | 2,450円 | 1,300円 |
| 55〜59歳 | 2,000円 | 2,600円 | 1,300円 |
| 60〜64歳 | 1,500円 | 1,750円 | 1,100円 |
| 65〜69歳 | 1,200円 | 1,350円 | 1,000円 |
| 70〜74歳 | 1,050円 | 1,150円 | 900円 |
| 75歳以上 | 950円 | 1,100円 | 800円 |
| 15歳以上の | 1,650円 | 1,950円 | 1,300円 |
年収÷週の時間÷52週の中央値。自営業の人や会社の役員は「働く人全体」に入り、正規・非正規には入らない。50円単位に丸めた。
自分の時給は、同じ働き方の中でどのあたりか
年収とふだんの週の労働時間を入れると、時給に直して、同じ性別・同じ年代・同じ働き方の100人の中で、低い順に何番目あたりかを示します。同じ100人を年収だけ、労働時間だけで並べた順番も並べます。高いか低いかの良し悪しは、言いません。
入力年収と、ふだんの週の労働時間
実際に働いているふだんの時間(1日8時間×週5日なら40時間)。小数は四捨五入します。
例:年収400万円・週40時間の場合。働く人全体(15歳以上)の100人を、時給の低い順に並べると
46〜71番目
年収と時間の区分だけから確かに言えるのは、この範囲まで。区分の中で人が均等に散らばっていると仮定すると60番目あたり。
例の時給は約1,920円(年収÷週の時間÷52週)。
区分から確かに言えるのは56番目付近
均等なら60番目あたり
均等なら32番目あたり
働く人全体(15歳以上)の時給の中央値は、均等の仮定で約1,650円(区分だけからは約1,300円〜2,200円のどこか)。
例より低い人それ以外中央値
年収の区分と時間の区分の人数から、区分の中で均等に散らばっていると仮定して描いた図。時給5,000円以上(約5%)は図に入れていない。右の裾の形は、週15時間未満と年収1500万円以上の人の置き方で大きく変わる。棒の高さは、同じ金額の幅あたりの人数。
この数字が数えているもの
就業構造基本調査は、5年に一度、約54万世帯の15歳以上の人に、ふだんの働き方を聞く調査だ。年収は、本業から通常得ている年間の税込みの額で、雇われている人なら過去1年間の賃金・給料・手当・ボーナスの合計、自営業主なら過去1年間の売上から必要な経費を引いた額になる。仕事を変えたばかりの人や働き始めたばかりの人は、1年間働いた場合の見込みの額で答えている。週の労働時間は、就業規則で決められた時間ではなく、残業を含めて、ふだんの1週間に実際に働いている時間だ。どちらも副業の分は入らない。
この調査には、年収と週の労働時間を組み合わせて数えた表がある。このページが使った、男女・年齢・働き方まで分けた表では、週の時間は1年に200日以上働く人についてだけ数えられている。年200日は、週4日ほどのペースだ。このページの比べる相手は、その人たちに限られる。週に2〜3日だけ働く人や、仕事があるときだけ働く人は入らない。年収か時間が不詳の人と、所得の区分で数えられていない家族従業者も外した。
時給は、年収を週の時間で割り、さらに52で割った。祝日や休暇の週も働いたとみなす割り方なので、ふだんの時間どおりに働いた週で割った時給と同じか、それより低く出る。1年に働く週が少ない人ほど低さは大きく、50週なら4%ほど、40週なら2割あまり低い。何週働いたかは調査で聞いていないので、人ごとには直せない。全員を同じ52で割るので、割る数を変えても順番は動かない。ただ、人ごとの週数の違いが直せない以上、この順番は実際の時給の順番とは一致しない。
時給そのものを調べた統計には、厚生労働省の賃金構造基本統計調査がある。2025年6月分では、短時間労働者(パートなど、同じ事業所の一般の労働者より所定の時間や日数が短い人)の1時間当たり賃金は1,518円だった。こちらは、常用労働者10人以上の民営事業所が答えた、残業代を除く所定内の給与を所定内の時間で割った値の平均で、年収を週の時間で割ったこのページの数字とは、物差しも調べた年も違う。このページの非正規の中央値(1,050円)より高いが、平均と中央値の違い、52週で割るかどうか、残業代や賞与を入れるかどうかが重なっていて、同じ人たちの時給の差としては読めない。
数え方と、置いた仮定
統計にあるのは、「年収400〜499万円で、週40〜44時間」のような、年収16区分と週の時間10区分の組み合わせごとの人数だけだ。一人ひとりの時給は分からない。そこで、区分の中では年収も時間も均等に散らばっていると仮定して、時給の分布を組み立てた。週の時間のほうは、年齢・働き方を分けない(男女と年収の区分では分けた)別の表に、40〜42時間、43〜44時間、45時間ちょうど、のような細かい区切りの人数があるので、同じ性別・同じ年収の区分での比を借りて、粗い区分を割り振った。年齢や働き方で、この比は変わらないとみなしている。
上と下が開いた区分には、次の値を置いた。週15時間未満は1〜14時間に均等に、週75時間以上は75時間ちょうど、年収1500万円以上は1500万円ちょうど。どれも、ほかに手がかりのない便宜上の置き方だ。年収が1500万円以上の人の結果には、順番を出さず、範囲だけを出している。
この仮定がどれだけ効いているかを隠さないために、道具の結果には、仮定を置かずに区分だけから確かに言える順番の範囲も出している。「400〜499万円で週40〜44時間」の人の時給は、どう散らばっていても、400÷44と500÷40のあいだのどこかにある。その幅に入る人が多いところでは、範囲は広くなる。
年収の順番と、時給の順番が入れ替わるところ
年収400万円で週40時間働く人と、年収600万円で週60時間働く人は、時給に直すとどちらも約1,920円になる。働く人全体の100人を年収で並べると、前の人は56番目あたり、後の人は79番目あたりで、23人ぶん離れている。時給で並べ直すと、区分の中は均等という仮定のもとで、二人とも60番目あたりの同じ場所に来る(区分だけから言える範囲も、二人とも同じ46〜71番目)。
長く働く人ほど、この入れ替わりは大きくなる。週60時間以上働く人は、年収と時間が分かる200日以上働く人の6%いる。この人たちの64%は、年収では真ん中より上にいる。ところが時給に直すと、66%が真ん中より下に来る。この真ん中(約1,650円)も仮定から出したものだが、それを基準に固定すれば、区分の端だけで数えても60%は確実にその下にいる。年収の表で上のほうに見える人の一部は、長く働いた分だけ上にいる、ということになる。
男女の差も、均等の仮定では、物差しを変えると少し縮む。正規の職員・従業員で比べると、女性の年収の中央値は男性の70%だが、時給の中央値では75%になる。ただ、区分だけから言える時給の中央値の幅は男女で重なっていて、縮むとまでは確かには言えない。男性のほうが長く働く人が多く、その分が年収の差に入っているからだと考えられる。均等の仮定では、時給で並べても差は残る。
上から下への入れ替わりは、それほど大きくない。年収で上位4分の1に入る人のうち、時給で真ん中より下に来る人は、均等の仮定では1%に満たない。ただ、この数は真ん中をどこに置くかで動き、区分だけから言える真ん中の上端を基準にすると7%ほどになる。反対の向きは、もっと大きく動くことがある。年収200万円・週20時間なら、年収では18番目あたりだが、時給に直すと均等の仮定で60番目あたり、区分だけからでも46〜71番目のどこかまで上がる。
位置が分かっても、決まらないこと
時給で後ろのほうにいるからといって、働き方が損だと決まるわけではない。長い時間のうちに、移動や待機、覚えるための時間が入っている仕事もあるし、年収に含まれない手当や、時間では測れない裁量もある。逆に、時給で前のほうにいても、その時間がどれだけ重いかは、この道具には見えない。分布は、ほかの人がどう働いていたかの記録であって、目標ではない。
年収だけの位置は年収の平均と中央値、自分の位置で、労働時間だけの位置は週の労働時間の平均と、自分の位置で見られる。どちらも同じ調査の別の表から作っていて、比べる相手の範囲が少し違う(年収の道具は雇われている人全体、労働時間の道具は200日未満でも規則的に働く人を含む)ので、順番はこのページの「年収だけ」「時間だけ」と完全には一致しない。
よくある質問
時給はどう計算していますか?
年収(税込み、賞与を含む)を、ふだんの1週間の労働時間(残業を含む)と52週で割っています。祝日や休暇の週も働いたとみなす割り方なので、ふだんの時間どおりに働いた週で割った時給と同じか、それより低く出ます。1年に働く週が少ない人ほど低さは大きく、50週なら4%ほど、40週なら2割あまり低くなります。全員を同じ数で割るので、割る数を変えても順番は動きません。ただ、人ごとの働いた週数の違いは直せないので、この順番は実際の時給の順番とは一致しませんし、出てくる金額を、求人の時給や最低賃金と並べて比べることもできません。
自営業やフリーランスでも使えますか?
「問わない」には、自営業主や会社の役員も入ります。自営業主の年収は、売上から必要な経費を引いた額として数えられています。「雇われて働く人」(会社の役員を含む)「正規」「非正規」を選ぶと、自営業の人は外れます。副業の収入と時間は入らず、本業の分だけです。
パートやアルバイトで、週に数日だけ働いています。比べられますか?
比べる相手は、1年に200日以上働く人だけです。年200日は、週4日ほどのペースです。この表は、200日未満の人の週の労働時間を、年収と組み合わせて数えていません。週に2〜3日の働き方の人と比べた順番は出せないので、結果は、ほぼ毎週働いている人の中での位置として読んでください。
入力した値は送信されますか?
入力した年収や労働時間、年齢の値そのものは送信しません。計算はすべてブラウザの中で行い、押したボタンの文字や結果もアクセス解析に記録しない設定にしています。ただし、サイト全体で使っている解析ツールは、どのページでも画面上のクリックやマウスの位置を記録することがあり、ボタンを操作した位置から、選んだ値のおおよそが分かる場合があります。Xなどで結果を共有した場合は、順位と、選んだ性別・年代・働き方を含む文が共有先に渡ります。
数字はどのくらい正確ですか?
統計は「年収400〜499万円で、週40〜44時間」のような区分ごとの人数しかありません。順番と中央値は、区分の中で人が均等に散らばっていると仮定して計算したものです。そのため道具の結果の順番と中央値には、仮定を置かずに区分だけから確かに言える範囲を添えています。ページ上の年代・男女別の表の中央値は仮定から出した値で、範囲は付けていません。人数は約54万世帯への標本調査からの推計で、推計で3万人に満たない組み合わせでは、順番を出していません。調査は2022年10月1日現在で、それから賃金は動いています。
出典
総務省統計局「令和4年就業構造基本調査」第52表「男女、年齢、副業の有無、本業の年間就業日数・就業の規則性・週間就業時間、本業の所得、本業の従業上の地位・雇用形態別人口(有業者)-全国」、第35表「男女、職業、所得(主な仕事からの年間収入・収益)、年間就業日数・就業の規則性・週間就業時間別人口(有業者)-全国」(2023年7月21日公表、e-Stat)。時給の中央値・順番・割合は、所得と週間就業時間の区分別の人数から筆者が計算したもの。所得と週間就業時間の定義は同調査の用語の解説による。
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」短時間労働者の賃金(2026年3月24日公表、厚生労働省ホームページ)。1時間当たり賃金は公表値。