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ウエストが合わなくなった服を、まだ着るかどうか

ウエストが合わなくなった服を、まだ着るかどうか

体型の変化で着られなくなった服をどうするか。捨てるのでも直しに出すのでもなく、自分の手で少しだけ調整するという選択について。

TOMOAKI··リメイク

クローゼットの奥に、以前ほど頻繁には手が伸びなくなった服がある。ウエストのホックが以前より強く食い込むスラックスや、洗濯で少し縮んでしまったニット。「いつか痩せたら」と言い訳をして吊るしたまま、季節だけが過ぎていく。

サステナブルという言葉を持ち出すこともできるが、正直なところ、捨てられない理由はもっと単純だ。それなりの値段だったし、着ていた頃の自分に愛着がある。だとすれば、選択肢は二つしかない。手放すか、今の自分に合わせて直すか。

できることは、思ったより地味だ

ウエストのホックを外側に付け替えるだけで、2センチ前後の余裕は生まれる。縫い目をほどき、生地に残った跡をスチームで馴染ませ、金具を少しずらして留め直す。針を持ったことがなくても、ここまでは一つ一つの工程が単純作業なので、時間さえかければたどり着ける。

ニットが縮んでしまった場合は、まず裁縫よりも先に試す価値がある方法がある。たっぷりスチームを当てて湿らせ、縦方向に優しく引っ張ったまま冷ますだけで、1〜2センチ戻ることは珍しくない。繊維には案外、戻る力が残っている。

ボタンを替えるだけで印象が変わることもある。既製服のボタンはコストを削られやすい部品で、本水牛や貝ボタンに替えるだけで、服全体の質感が引き締まって見える。これは修理というより、自分の好みを服にもう一度書き込む作業に近い。

手を出していい生地と、出さない方がいい生地

ウールやコットンのような目の詰まった生地は、針を通しても跡が残りにくく、素人でも扱いやすい。逆にシルクやベルベット、薄手のニットは、少し触れただけで戻らない傷がつく。ここは見極めが要る。無理に手を出して失敗すると、直せたはずのものまで失うことになる。

それでも針を持つ理由

効率だけを考えるなら、買い直した方が早い。それはわかっている。それでも自分で直すのは、新しい服を買うことでは得られない種類の満足があるからだ。馴染んだ生地に、もう少しだけ長く袖を通せるようにする。その手間を惜しまないことが、今のところ自分には合っている気がする。