リメイク
2026

重いコートを、今の暮らしに合わせて直す
かつて着倒した重厚なウールコートが、今の生活には重すぎる。捨てるのでも仕舞い込むのでもなく、袖を落として軽くするという選択について。

加水分解というスニーカーの矛盾
大切にしまっておいたスニーカーほど早く傷むらしい、という話を、履くことと保存することの関係から考える。

黒い服が灰色に見えるのは、染料ではなく毛羽立ちのせいかもしれない——染め直しで確かめた色の正体
黒Tシャツが白っぽく見えるのは、染料が抜けたからとは限らない。繊維の毛羽が光を乱反射しているだけかもしれない。染め直しという延命策を試しながら、色が消えることの正体と、一着を長く着るという行為の重さを考えた。

「可能自己」――そのウエストは、誰の体のために保管されているのか
体形が変わって合わなくなったズボンを、直すか、手放すか、そのまま吊るしておくか。この判断の難しさの正体は生地の伸縮ではなく、自分がどの「自分」を信じているかという、もっと厄介な場所にあるらしい。

焚き火で穴が開いたジャケットを、買い替える前に
レインウェアが水を弾かなくなったとき、落ちているのは「防水性」ではなく「撥水性」だという話。自宅でできる範囲の補修と、その境目について。

古タオルをどこまで使い続けるか
「いつか雑巾にしよう」と溜め込んだ古タオル。捨て時の見極めと、煮洗いでもう一度使える状態に戻す方法について。

金継ぎの逸話は史実ではない、それでも繕いを隠さない理由
襟が擦り切れたシャツをどう直すか迷ったとき、無意識に選んでいたのは「気づかれない直し方」だった。なぜ人は繕いを隠したがるのか——ぼろ、刺し子、金継ぎの伝説を辿りながら、修理を見せることの居心地の悪さと、そこに宿るシグナルの正体を考える。

デニムをリメイクして、ミシンとは戦わないことにした
古着屋で奮発したヴィンテージデニムを自己流でカットして失敗した経験から、縫わずに済ませるデニムの活かし方をいくつか試してみた記録。