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Vol.03:がたつく家具に、金具を足してみる

Vol.03:がたつく家具に、金具を足してみる

組み立て式の家具がなぜ半年ほどで揺れ始めるのかを調べ、金属の補強金具を足してみた話。修繕をめぐる連載の3回目。

TOMOAKI··修理する権利

買って半年ほど経ったデスクが、肘をつくたびに小さく揺れるようになった。最初は気のせいだと思っていたが、揺れは徐々に大きくなり、脚の付け根からきしむような音が聞こえるようになった。組み立て式の家具にはよくあることだと聞いていたが、実際に自分のものが同じ経過をたどると、これは仕方のないことなのか、それとも直せることなのか、気になった。

揺れの原因を分解の中に探す

脚を外して接合部を見てみると、原因は単純だった。木材に直接ねじ込むタイプのネジ穴が、少し広がっていた。組み立て式の家具の多くは、パーティクルボードやMDFと呼ばれる、木くずを接着剤で固めた板でできている。加工しやすく安価だが、繊維が寸断されているぶん、ネジを横方向に引っ張る力には弱い。抜き差しを繰り返すうちに穴が広がり、ネジが利かなくなる。

これは欠陥というより、値段と重さを抑えるために選ばれた素材の、避けがたい性質のように見えた。強い板を使えば揺れは減るだろうが、値段も重さも上がる。今の家具の多くは、その天秤の中で「軽くて安いが、いずれ緩む」側に振られているのだろう。

金具を足すという選択

穴が広がったネジ穴を修理する方法はいくつかあるらしいが、今回はホームセンターで買った金属のL字金具を、脚と天板の内側の角に取り付けることにした。木ネジではなく、ナットとボルトで留める。手間はかかるが、力のかかる方向が変わるぶん、同じ穴が同じように緩む可能性は下がるはずだ、というくらいの理屈で試した。

取り付けてみると、揺れはほとんど消えた。金具はもちろん外から見える位置にあり、木の質感の中に金属の角が覗くことになる。最初は目障りに感じるかと思っていたが、しばらく使ってみると、それほど気にならなかった。むしろ、どこにどれだけ力がかかっているかが見える分だけ、机に対する安心感が増したような気がする。

買い替えではなく直すという選択肢

揺れる家具を見て最初に頭に浮かんだのは「そろそろ寿命かもしれない」という言葉だった。だが実際には、寿命というより、特定の一箇所が弱っていただけで、そこを補強すれば済む話だった。すべての不具合がそうとは限らないが、少なくとも今回のケースでは、買い替えを検討する前に、原因を見に行くだけの価値はあった。

家具の耐久性を語るとき、つい「良いものを買うべきだ」という結論に落ち着きがちだが、今回試してみたのは、手元にあるものをどこまで持たせられるかという、もう少し地味な実験だった。答えが出るのは、この金具がまた緩み始めたときだと思う。