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日記が三日で終わるのは完璧主義のせいなのか
日記が三日で終わる原因を「完璧主義だから」で片づける自己診断は、何かを言い当てた気にさせる。だが完璧主義は一枚岩ではなく、中身によって先延ばしを強めもすれば弱めもする。多次元的完璧主義の研究をたどると、犯人捜しの単純さが崩れていく。

朝に日記を書くと変わるのは、冴えではなく鈍りかもしれない
朝に書く日記は、夜に書くものと調子が違う、という話をよく聞く。「寝起きの脳は素直」という説明を、概日リズム・意志力・個人差の研究に照らして確かめると、朝が特別に見える理由は、思われているのとは違う場所にありそうだ。

プランター選びを考える ~素材の違いと、購入前に見ておきたいポイント~
窓の外の木立で入院が0.74日短かったという研究は、鉢植えの根拠にならなかった。米国の苗木の黒い鉢は夏に48.9℃超、鉢底石は水の残りを減らす傾向がある。素材とブランドの評判を、公式の資料で確かめ直した。

空間と時間を編集する「プランター・ガーデニング」、という視点
ペチュニアは水を4分の1にすると花が71輪から33輪に減った。鉢底石の定説は二度ひっくり返った。三角形の配置や青と白は根拠が見つからなかった。ベランダの花を原典で確かめ直した。

日本の湿気の中で、ドライガーデンをやるということ
日本の年降水量は世界平均の1.4倍から2倍ほど、東京では6月から9月まで、月平均の湿度が年平均を10ポイントほど上回る。乾燥地の植物をそこに植えるとき、先に決めるべきは株ではなく、水がどれだけ速く抜けるかだった。

日常に奇妙さを足す七つの実践に、実験の裏づけはあったか
録音、言葉の切り貼り、編み物、テラリウム。気晴らしとして勧められる七つの実践を、実験の数字で確かめた。実践そのものを直接検証した研究は見つからず、近い研究の結果も割れていた。

瞑想が続かないのは、効果を求めるからかもしれない
瞑想は効果を求めるほど続かなくなる。その逆説を、皮肉過程理論とメタ分析の中身から確かめる。

標高1,800mの温泉で、何もない時間を過ごす——万座の硫化水素は、1952年の論文が紹介する報告ですでに日本一とされていた
万座の硫化水素は、1952年の論文が紹介する報告ですでに日本一とされていた。国が浴室の湯面で許す20ppmは、においを感じる濃度の800倍にあたる。小串鉱山の山崩れや冬期閉鎖の数字も、公的な資料に当てて確かめた。

自炊湯治の「本来は三週間」は、どこまで本当か
自炊湯治の「本来は三週間」を資料で確かめる。湯治場時代の滞在は7〜14日と言われ、箱根では一夜湯治が事実上公認され、国内の観光宿泊旅行は1泊が約6割。効能・休暇・自炊・郷愁を数字と資料で疑う。

部屋の広さ感は配置か——模様替えの助言を実験で確かめる
対角線上に視線を通す、家具の高さをそろえる——模様替えの定番の助言は、実験で確かめられていたのか。家具の有無と壁・天井の明るさを調べた研究と、新しさがもたらす高揚の短い寿命から考える。

「集中が戻るまで23分」の出どころは、インタビュー記事だった
「通知で途切れた集中は23分で戻る」の数字は2006年のインタビュー発言で、論文の値は別だった。机のスマホの追試、SNS断ち実験の割れた結果、日本の利用時間を、原典にたどった。

日記が三日で終わる理由は、たぶん「義務」よりも根が深い
自己表現のはずの日記が、なぜ長続きしないのか。表現的筆記の効果量、報酬が意欲を削る実験、自伝的記憶の書き換え――三つの異なる研究群をたどると、「義務感さえなくせば続く」という単純な話ではないことが見えてくる。

森林浴の免疫の報告は、12人の男性が対象だった
森林で2泊するとNK細胞の活性が上がる、という報告の対象は男性12人だった。コルチゾールの野外実験は男子大学生280人。メタ分析では予測区間がゼロをまたぐ。森林浴の数字を原典にたどって読み直した。

趣味とは何か——「鏡」という言い方を、実験の細部で疑う
趣味には承認欲求や嫉妬が映る、とはよく言われる。だが同じ賞状でも、予告された子どもだけが絵を描かなくなり、不意にもらった子どもは変わらなかった。趣味を「鏡」にたとえる言い方がどこまで通用するのか、実験の細部から確かめてみる。

ふすまを自分で貼り替える、という賭け
原状回復では、通常の使用による変化は戻さなくてよい。一方で襖紙は、クロスと違って経過年数で負担が目減りしない。自分で貼り替えた賃貸のふすまを、ガイドラインと裁判例から見直す。

タンスに眠る着物になぜ鋏が入れられないのか
譲り受けた着物を前に手が止まるのは優柔不断のせいではない。拡張自己、保有効果、イケア効果、贈与論、そして縮小した着物市場のデータから、その迷いの正体を分解する。

子どもが覚えていない時期のために、なぜベビー服を残すのか
ベビー服が捨てられないのは、子どもの思い出のためだと説明されがちだ。だが子ども自身は、その時期をほとんど覚えていない。移行しているのは誰で、証拠として残されているのは何の記録なのか——幼児期健忘の研究と発達・消費者研究から、この矛盾を辿る。

シャツより自由な布、ハンカチだけが持つ作り替えの選択肢
鼻をかむ布としての地位を失ったハンカチは、実はシャツやネクタイより作り替えの選択肢が多い。ラビッシュ理論とアフォーダンス理論から、その理由を追う。

ワイシャツのリメイクで小物を作る前に、2700リットルの水の話
着なくなったワイシャツをハンカチやコースターに仕立て直す前に、水フットプリントの試算で語られる2700リットルという数字を確かめる。リメイクが先送りできるものは何か、手を動かす時間の中身とあわせて考える。

古着を切る前に、何を壊しているのかを考える
環境省の令和4年度推計を開くと、リユースの約半分は海外輸出、リサイクルの過半はウエスと反毛だった。古着を切る前に、手元の一着に残る道を並べる。