2025
2024

部屋が広く感じるのは、配置の工夫ではなく家具の「量」だった
模様替えで部屋が広く感じられるのは、家具の配置を工夫したからではないらしい。狭い賃貸で家具を動かし壁を塗り替えた経験を、環境心理学と神経科学の実験結果に照らして検証する。
趣味
「デジタルデトックス」という言葉を使わずに、スマホとの距離を考える
デジタルデトックスの語彙は、脳科学の装いをまとった大きな物語を作りやすい。DMNやドーパミンといった言葉を外して、実際にスマホを置いて変わったことだけを書き出してみる。
趣味
日記が三日で終わる理由は、たぶん「義務」よりも根が深い
自己表現のはずの日記が、なぜ長続きしないのか。表現的筆記の効果量、報酬が意欲を削る実験、自伝的記憶の書き換え――三つの異なる研究群をたどると、「義務感さえなくせば続く」という単純な話ではないことが見えてくる。
趣味
森が15分で人を変える、という報告のまわりで
森に15分いるとストレスホルモンが下がる、という報告がある。だが条件を変えると数値は大きく揺れる。森林浴と森林セラピーの境界線から、五感を意識的に使う作法までをたどりながら、その揺れの正体を考えた。
趣味
趣味とは何か?――あなたの「醜さ」と「美しさ」を映し出す、最も残酷で自由な鏡。
「趣味は単なる楽しみ」だと思っていないだろうか。承認欲求や嫉妬、虚栄心といった人間臭い側面もまた、趣味という鏡には映る。趣味と仕事の共通点から、その両方を考えてみる。
趣味
ふすまを自分で貼り替える、という賭け
表具師に頼めば数万円で済む作業を、あえて自分の手でやってみる。ふすまリメイクという小さな賭けについて。
仕事
タンスに眠る着物になぜ鋏が入れられないのか
譲り受けた着物を前に手が止まるのは優柔不断のせいではない。拡張自己、保有効果、イケア効果、贈与論、そして縮小した着物市場のデータから、その迷いの正体を分解する。
趣味
眠っていた帯を、もう一度使うということ
箪笥の奥にしまい込んだままの帯を、パネルやブックカバーに仕立て直す。「対話」でも「儀式」でもなく、ただの布の再利用として書いておく。
趣味
七歳で消える記憶のために、なぜベビー服を残すのか
ベビー服が捨てられないのは子どもの思い出のためだと思っていた。だが子ども自身はその時期をほぼ記憶しない。移行しているのは誰で、証拠として残されているのは何の記録なのか——発達心理学と消費者研究の知見から、この矛盾を辿る。
趣味
シャツより自由な布、ハンカチだけが持つ作り替えの選択肢
鼻をかむ布としての地位を失ったハンカチは、実はシャツやネクタイより作り替えの選択肢が多い。ラビッシュ理論とアフォーダンス理論から、その理由を追う。
趣味
トイレのドアだけを、リメイクしてみる
面積が小さく、失敗しても被害が少ない場所として、トイレのドアはDIYの練習に向いている。賃貸でも試せる範囲の手順と、実際につまずいたところをまとめた。
趣味
ワイシャツ一枚に、2700リットルの水が眠っている
コットン一枚を作るのに使われる水は、Water Footprint Networkの試算でおよそ2700リットル。だがその数字を知っても、リメイクの効果は思うほど大きくない。環境省の調査が示す「未着用のまま眠る139万トン」という別の数字と、着なくなったワイシャツを解体しながら向き合った記録。
趣味
古着を切る前に、何を壊しているのかを考える
国内で年間に手放される衣類のうち、リユースもリサイクルもされず焼却・埋め立てに回る分だけで47万トン——環境省の推計による数字だ。その桁と、自分の手元の一着との距離を測りながら、古着リメイクの手順とメンテナンスの工夫を書いた。
趣味
ネクタイがスカーフになるとき、消えるものと残るもの
ネクタイという物が背負っていた意味は、結ばれなくなった瞬間に消えるわけではないらしい。仕立て直すという手作業を通して、物の役割がどう組み替えられるのかを追う。
趣味
羊毛のうろこは、なぜ一方向にしか動かないのか
古いセーターを切る前に湯で縮ませてフェルト化させる作業には、繊維一本ごとに仕込まれた一方通行の仕組みと、後戻りできないことへの心理的な抵抗の両方が関わっている。損失回避、決定の不可逆性、そしてモノの「単一化」をめぐる研究を手がかりに、鋏を入れる前の逡巡を分解する。
趣味
卒業したランドセルを、また使えるものに仕立て直す
6年間使ったランドセルを、ミニチュアにして飾るのではなく、日々使える財布やカードケースに仕立て直す。なぜそちらの方が長く付き合えるのか、リメイクの実際について考えてみる。
趣味
服は全部残せなくても、少しなら残せるという理屈
着なくなった服の襟を一片だけ切り取って、残りは手放す。全部を諦めることと、少しも諦めないことの間にある、この中途半端な選択の心理的な仕組みを、記念品の実験と、割れた粘土板の歴史から追う。
趣味
ジーンズの色は、外側からしか抜けない
藍は繊維の芯まで染まらない。色落ちは劣化ではなく、表面だけが摩耗して白い芯が覗く現象だ。この一点をたどると、偽の色落ちを作るために命を落とした工場労働者や、由来のない「それらしさ」を売る市場が見えてくる。膝の薄くなったジーンズを前にして、生地の物質的な性質から手の入れ方を考え直した記録。
趣味
こたつの天板を、自分で貼り替えてみた
量販店で買ったこたつの、いかにも化粧板らしい天板が気になっていた。シートを貼り替え、脚を塗装してみた記録。
趣味
