2024

自分で作った物は、なぜ既製品より63%も高く見えるのか
ハンドメイドの趣味を始めると、必ず下手な時期を通る。革を磨く、木を削る、時計を組む——そこで生まれる愛着の条件は「自分で作ったから」ではなく、もっと限定的で、しかも裏切りやすい。下手な時期を飛ばさずに始めるとはどういうことかを、いくつかの研究から考える。
趣味
友人になるには50時間、親しい友人には200時間かかるという研究がある
異業種交流会が疲れるのに、ボルダリングジムの帰り道はなぜか軽い。自己開示の心理学、弱い紐帯の研究、活動をともにすることの効果を並べて、その違いの正体を探る。
趣味
道具のいらない暇つぶしで、脳は何をしているのか
道具のいらない暇つぶしを、たいていの人は気まずく感じる。その気まずさの正体を、白昼夢と退屈をめぐる研究から辿ってみる。答えは「何もしなくていい」でも「何かで埋めろ」でもなく、もう少し込み入っている。
趣味
「ただ食べる」と「趣味として食べる」の違いはどこにあるのか
外食を漫然と消費するのと、皿の上で何が起きているかに注意を向けるのとでは、脳の中で何が変わっているのか。味覚訓練と満腹感、ながら食べの研究から、食を趣味にすることの中身を考える。
趣味
「季節性感情障害」という説明は、どこまで正しいのか
季節性感情障害という説明は思ったより脆い。日照と気分の関係、寒冷曝露の生理学、その両方の研究を辿りながら、冬をめぐる前提を洗い直した。
趣味
一人の時間を持て余すとき、何が起きているのか
「一人の時間に何をするか」の手前には、孤独と孤立の違い、退屈が持つ機能、内向型をめぐる思い込みなど、活動の選択より先に効いている条件がある。心理学の実験を辿りながら、その手前にある構造を検討する。
趣味
夫婦・カップルの「共通の趣味」は、一致させなくていい
「共通の趣味ランキング」を試す前に疑いたいのは、趣味を一致させるという前提そのものだ。自己拡張モデルという実在の理論と、その効果が再現されなかった実験、そして「誘うこと」自体のコストまで、根拠に基づいて考える。
趣味
「ポストゲーム・デプレッション」という名の、エンドロール後の虚無感
ゲームのエンドロールの後に訪れる名前をつけにくい虚無感は、独立した心理学的現象として測定され始めている。百時間かけて積み上げた物語の評価が、数分間の演出に委ねられてしまう構造を、いくつかの研究から辿る。
趣味
70代から何かを新しく始めることについて
「70代は人生の黄金期」といった煽り文句を使わずに、この年代で新しいことを始める難しさと、それでも始める理由について考える。
趣味
60代からの趣味選びで、ランキングより先に区別したい「孤独」と「一人の時間」
60代からの余暇は、消費から創造へ移る季節と言われる。ただしランキングで選ぶ前に、孤独(ロンリネス)と一人の時間の充実(ソリチュード)という、心理学が区別する二つの違いを知っておくと選び方が変わる。
趣味
40代で「楽しみがない」と感じたら、まず疑いたい「趣味のROI」という発想
趣味を投資として語り、リターンを計算する発想そのものが、機会費用や快楽適応をめぐる研究から見ると裏目に出やすい。40代特有の時間感覚まで含めて、その発想の限界を辿る。
趣味
趣味探しを「意思決定」と呼びたくなるときに、疑っておきたいこと
趣味を選ぶ行為を意思決定フレームワークで語る記事は多い。だが意思決定疲れの理論的基盤は揺らいでおり、内発的動機づけという趣味の本質と、外部の最適化装置はそもそも相性が悪い。

大人になってから趣味を持つのが難しい理由
「熱中できるものがない」のは感性が枯れたからではなく、何をするにも役に立つかどうかを先に聞いてしまう癖のせいかもしれない。
趣味
趣味の場で人と会うとき、見ているのは条件ではない
マッチングアプリの条件検索に慣れると、つい忘れてしまう出会い方について。趣味を通じて人と会うとき、実際に見えてくるのは年齢や職業ではなく、その人が何を大切に生きているかという部分だった、という話。
趣味
主婦の趣味を「投資ポートフォリオ」で語ることについて
家事・育児・介護に埋もれがちな時間の中で、趣味を「資産形成」として語る記事をよく見かける。その語り口自体が抱える問題と、お金をかけずに始められる考え方を整理する。
趣味
趣味の場で友人になるまでに、実は200時間かかっている
趣味を通じてどうすれば人と知り合えるのかを、社会心理学と社会学の研究から検証する。友人作りをビジネス語彙で語ることへの違和感を出発点に、接触回数、共同活動、類似性、弱いつながり、時間の使い道という五つの角度から、実際に何が効いているのかを見ていく。
趣味
陶芸や編み物が「効く」のは、脳ではなく両手がふさがるからかもしれない
陶芸や編み物のような「アナログな趣味」が画面疲れを癒すという話を、デジタルデトックス研究や注意残余の実証データに照らして検証する。答えは「半分正しく、半分は違う理由による」だった。

「おしゃれな趣味」は一万時間で育つのか、道具を疑う
「おしゃれな趣味」の洗練は道具で買えるのか、それとも時間でしか育たないのか。脳科学と味覚研究、そして社会学の知見を借りながら、その言い方そのものを疑う。
趣味
誰の役にも立たない趣味について
靴を磨く、刃物を研ぐ、ただ火を見る。生産性のかけらもない趣味に、なぜか惹かれる理由を考えてみる。
趣味
婚活のプロフィールで、趣味をどう書くかに悩むということ
マッチングアプリのプロフィール欄で趣味をどう書くか。「印象をよくする言い換え」というジャンルそのものを、少し疑ってみる。
趣味